現在、西洋や日本で紹介されているヨガは
専ら健康や美容のための効能のみがヨガの恩恵として偏って紹介されており、
太古から伝えられている、人間の源に関わるその壮大な恩恵については
残念ながら語られているものはごく稀である。
夜型人間のウチらの早朝4時からの修行は想像を絶するモノだった。
最初の1週間は、どうやってその2時間を過ごしたものか…
語り尽くせない辛さだった。
ヨガの内容についてではなく、ひたすら眠気との戦いの辛さだ。
ゆっくりした動作ではあるが、
かなり肉体の柔軟さや力を求められるアーサナも
まだ身体が硬い早朝から2時間近くはキツかった。
ただ、ヨガの修行に関して言えば
1週間を過ぎた頃から、全く辛さを感じなくなり、
逆にリラックス出来てきて、気持ちがよく、
一日中身体がすごく軽く調子良くて
毎日の行が楽しみになってきた。
これは思いがけない大きな変化で、自分でも驚いているところだ。
また、今まで体験した事がなかった早朝の散歩も
新しい発見と喜びをもたらした。
ウチは徒歩2分の場所に海浜公園があって、
日の出の頃海岸にいくと
月と星、朝日の出と、その日によって朝焼けの空の色も雲の量も違う
新鮮な自然の美しく素晴らしい天体ショーを楽しむ事が出来た。
鮮やかに茜色から薄紫色に染まりゆく波の上を
サーフィンのパドルで静かに漕ぎ水面を滑れば
一面虹の中に身を置くような
まるで夢の中の神の領域を漂っているような気持ちの良さだ。
静寂で緑も多く、コロナの中、遠出しなくても
身近にこんな素晴らしい自然がある事に気づく事も出来た。
どうしても10時に寝る事は難しいので
修行の後数時間寝たり、徹夜で時間を待ったり
7月から続けてる修行は何とか形になってきている感じで
師匠が、ヨギとして人生をとても幸せな気持ちで生きるって言ってるのが
少し分かった気がしてきた。
ヤツは専門学校に通い始めたので、当面都合の良い時間に行うそうだ。
でも思いのほか、休日は以前よりかなり真面目にやっているようだ。
ヤツは私よりまだまだ若い。
ヨガは気持ちよくやろうって思える時やれば良いのだ。