西暦で1921年の発行ですので、今日で発行100年と364日ということになります。せっかくなので明日投稿したら発行101年記念日でちょうど良い、と思われるかもしれませんが、本の箱の修理相談は今日の話でしたので、忘れないうちに書いておきたいと思います。アンドロメダ・ストーリーズも読みたいですし。相談の結果、無理に修理しないで、本の箱を別の箱か何かで保護して、今日も輸送用に用いた綺麗な刺しゅう入りの布で丸ごと包んでおいた方がいい、という話になりました。糊とかで素人修理しても、みっともなくなるだけですし、これ以上、箱が痛まないように基本的に手を触れない事になりました。
まずは本体です。天と地の二巻組です。上辺に、作成中のつばさ用藁ベッドが見えます。表紙などには金糸、金箔が用いられています。説明が遅れましたが、赤穂四十七士のまとめ本です。
これの上は解説本、下は付属資料で、地の巻末の内容をコピーかなにかして、粗末に綴じたものです。これらは私の老後の楽しみとして大事に取っておきます。これのうち、天地二巻を収める箱がボロボロで、ご近所さんに修理の相談をしたというわけです。中身を少しだけお見せします。
題辞や序文その他を書いた方々の紹介です。なにやら知ってる名前が三人ほど載っています。
最も有名だろう一枚を載せて終わりにしたいと思います。
なお、この本は100年前の本ですが、それなりの数が日本には現存しているみたいです。国会図書館にも、その関西館にも所蔵されています。誤解の無いように申し上げますが、それほど高価なものではありませんでした。運が良かっただけです。本体は四千円くらいでした。解説と付属資料は捨て値で、ほとんど送料のみでした。まあ、本体も捨て値でしたが。そうそう、包んだ刺しゅう入りの布も載せておきます。これに包んで保管します。物凄い刺繍ですが、絹ではなく綿です。中に何かが入っている様子が判ると思います。ボロボロになった箱が入っています。みっともないのと破損の恐れがあるので箱の撮影はしません。
本書は手放す予定はなく、相続に回します。
★以上で終わろうとしたのですが、ご近所さんから突然、板を貰いました。畳んだ状態の箱にぴったりサイズです。本当に左右2㎜ずつくらいの余裕があるだけです。手前に見えているのが箱の表紙です。箱はひしゃげて背後に見えています。板に乗せた状態から空き箱でも被せて布を掛ける形になりそうです。
写真ではひしゃげた箱の端がはみ出ているように見えますが、実際には、ぴったりと板に収まっています。遠近法のトリックです。指先でちゃんと確かめました。
★★追記 奥付を載せておくのを忘れていました。
あ、もしかして、関東大震災や戦災で多くの部数が焼けてしまったかもしれません。そうだとすると、貴重品なのかもしれません。そして、よくよく見ると、第一東京市の牛込区とありますね。
★4/26追記
ネットで少しだけ調べてみました。義士大観には少なくとも四つのバージョンがあります。まずは大正九年発行の十冊組バージョンです。オリジナルであるためか大変な高値で取引されているようです。次に私の持っている大正十年発行の天地二巻本黄金バージョンで、取引価格は大正九年の物ほど高くはありません。そして昭和四年ごろ(ちょっと曖昧です)発行の天地二巻本緑色バージョンです。最後に最近発行された十巻組くらいの小型バージョンがあります。古い本を取引する時はこのようにバージョン違いに注意しないといけませんね。大正九年バージョンは高すぎて身の丈に合いませんので、欲しいとは思いません。今の物で十分、満足しています。