第二巻の表紙は、以前紹介した通り双子です。妹は腹巻をしていないのも言及しましたね。いったい、二人は何を見つめているのでしょうか。表紙裏には竹宮氏のあいさつ文があります。そういえば、確かに「地球へ」の時もアニメ化が原作終了前でした。熱のある内に早く映像化したかったのでしょうが、作者を困らせるので自重してもらいたいです。おかげさまで、このような例は近年、減っているように感じます。原作者の力が相対的に上がっているのではないでしょうか。カラーポスターが見えますが裏から行きます。
裏表紙をめくるとアニメ版のカットが少しだけ載っていました。虫眼鏡で良く見ます。良い物は良いですね。またアニメ版を観たくなりました。「恵」の押印が見えます。押印なのかな? さらに戻ると巻末はアニメ特集でした。カットはそれの「その5」でした。順に見ていきます。もちろん虫眼鏡です。その1。原画さんは四人・・・。シナリオ原本を見ながら気づいたのですが、「アランシャン」って「阿修羅」だったのですね。光瀬氏も好きだなー。おー!、という所でシナリオが終わります。その2は両氏のインタビューです。光瀬氏。「完璧は愚かさの一種です」 ふむふむ。イルの過去を物語にするという構想もお持ちだったという事ですが、叶わず残念です。実写版を仮定した場合の配役希望まで出ていました。錚々たる面子でした。今は国会議員とか、むにょむにょ・・・。竹宮氏。イルは牛若丸、なるほど。イマジネーションの重要さ、判ります。脚本の辻氏のインタヴュー。見事な発言がありました。開き直っている・・・。プロドューサーの田宮氏のインタビュー。陰影と背景について。「夏への扉」での手法を更に発展させた、と。あとは「アニメ化反対」の意見に「どんと来い」と胸を貸しています。どちらも開き直りが大事みたいです。
ものを創る時には妥協が必要になるんだな、と感じました。だれしもが理想的な制作環境に居るわけではないですから、当然の事です。商業的に成功しないと次がなくなります。この作品の事だけを考えていては飯を食っていけないのだな、と感じました。対比したいのは、もちろん、庵野氏ですよね。クリエーターは大変です。エヴァを完結させてくれて、「ありがとう」。
その3。絵コンテが3ページです。虫眼鏡の曲面を膝で綺麗にしながらページをめくります。
と、ついつい検索地獄に嵌っていました。イルの物語をきっと誰かが書いていると思うのですが検索にかかりません。ミクシィまで登録してしまいました。これがあるからネットでの検索は危険なんですよね。時間があっという間に経ってしまいます。ニコニコにあったエンディングまで観てしまいました。絵コンテに戻ろうとしたのですが、時間が来ましたので外出します。つばさは何故か、トイレに置いてあるバケツの井戸水が好みのようです。
いま、書き終わった感想を投稿せずに誤って消してしまいました。がっくりしています。気を取り直して、もう一度書きます。テンション低めです。
まず、その3の絵コンテですが、非常に字が小さかったです。老眼鏡と虫眼鏡です。更に写真に撮ってPCの画面で拡大です。じっくりと読み込みますと、アニメ序盤の記憶が蘇ってきます。このようにして原画さんに伝えていくのか、と感心します。もはや伝統芸能の域ですね。簡単に真似できるものではないと思いました。
その4は竹宮氏によるキャラデザです。字が薄くて読みにくかったのですが、上と同じ方法をとりました。当たり前なのですが、目茶苦茶絵が上手ですよね。はい、書くまでもない事でした。これのイルも相当にカッコいいです。その5は前述の通りで、ふろくは以上です。
表に戻り、ポスターを見ると、なんと二枚ありました。
二枚とも素晴らしく綺麗です。特に二枚目のイルが二枚目です。(意外に消えた内容をそのまま書けるものですね。かなり省略しましたが)
さて、カラーページは4枚で、第一巻と比べたら物足りないです。ポスターが一枚増えたのと、価格を上げる訳にはいかないため、致し方ないと思います。対象の読者層は当時は年齢が低い層も含まれていたと思います。
内容の感想は明日からにします。ちょっと疲れました。別記事に移ります。