まい・だいありー・ばい・えむ ~都わすれ~

振り返れば、まんざらでもない日々をめざす雑記帳。

兄、あれから

2025-02-15 15:54:49 | family

 

広島大学病院です・・・ 昨日、付き添って行ってきました

 

親知らずを抜いた歯科からこんなものをいただく事態となってしまいました。

 

 

もう・・・「口腔顎顔面再建外科」初めて聞くこの科の名前が恐ろしい・・・

 

遡ること二週間前の1月31日。兄は親知らずを抜いたところの抜糸するために歯科へ

開かない口を無理やり開けて抜糸終了。

1週間たっても口が開かない。開口障害というそうだ。

程度がかなり酷いらしい。

その夜、兄が私のところへ寄ったときに

「厄介なことになった。大学病院へ行ってくれといわれた」という

あぁ・・・・実はね、なんか胸騒ぎがしていたのだ、兄よ・・・

妹の勘は侮れない。

歯科医が言うには、この度抜いた親知らずの下の骨の部分。

左顎のレントゲン写真に黒い影があってその影がどうも気になる。

もしかしたら開口障害もそれからきているものかもしれない。と

黒い・・・影

本来は先週予約を取っていけるはずだったけれど2月3日から酷い風邪を引いた兄。

その状況で受診をするのはどうかと思ったので予約を1週間延ばしてもらった.

多分、これはコロナだったのだと思う。

会社の人が同時期に3人コロナになったからきっと。

でも、工期が迫っているので、病院へ行く時間もない。パブロンを飲んでやり過ごした。

だけど、私に移らなくてよかった・・・

私が寝込むと兄のご飯を作ることができない。ずっと毎日流動食のようなものを作っていた。

柔らかく煮込んで形のないのスープをスプーンで流し込む日々・・・ 働いているから休めないから食べさせたい体力は落としたくない

口は開かない、睡眠不足、寒い中外での仕事、風邪・・・ 寒波の時は何だか知らないけど呪ったわ

そして悪い病気かもしれない可能性・・・

もうね、本当に兄が可哀そうで仕方なかった。

こんなにいい人がどうしてこんなにつらい思いをするのだろうって不憫でならなかった。

小さい頃に父親から虐待を受けて、小学生からずっと虐めにあって

両親が離婚して母が病気になって高校を出てから今の電気工事の仕事して

お酒もたばこもギャンブルも何もせずただただ家のために働いて

恋人を作ることもなく結婚をすることもなく働いて・・・

 

でも、もしそうだとしたらどんな治療をするの?顔の形が変わるの?

いや・・・命は・・・だってリンパに近いじゃない

そんなことを考えだすと私の精神が参ってくる。

まだ何も分からないのに悪い方へ悪い方へと考えてしまう私の性格。

食べれないし眠れない ストレスは私の心臓に悪影響・・・

一度カウンセリング行った。だけど精神を落ち着かせる魔法の

言葉はカウンセラーからもらえなかった。あるわけないか・・・

 

私が紹介状をかかりつけの歯科に取りに行った。

その時に歯科医からレントゲン写真を見せられる。本当は凹むから見たくなかったのだけど

確かに、黒い影がはっきりと写っていた。

なにも医学的なことは分からないけれど絶望的な気持ち・・・

歯科医に聞いても仕方ない質問をする「悪性腫瘍などの可能性はありますか?」

「う~ん、気持ち悪い影よね」

 足がふわふわした。

 

こういった場面や言葉。自分自身でも「かもしれない」の経験は二・三度ある

でも、自分の時のほうがましだと思った。自分は仕方ないというか・・・

母の時も、年齢が80歳を過ぎていたので少し覚悟をしていた。

 

大丈夫、大丈夫、大丈夫 呪文のように呟く

 

兄には淡々と「2月14日9時に決まったから保険証と診察券とお薬手帳を持ってきて」

「仕事、行けるかどうかわからんよ、大学病院は時間がかかる」とだけ伝えた

 

 

 

 

コメント
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