損益計算書では一事業年度の収益から費用を差し引いてその事業年度の利益を算出します。ですから、損益計算書には前期以前の利益は表示されません。
損益計算書と貸借対照表は次の関係にあります。
損益計算書・・・収益-費用=当期利益
貸借対照表・・・資産=負債+資本金+利益剰余金(前期までの利益)+当期利益
貸借対照表の「資本金+利益剰余金+当期利益」は「純資産」というくくりになっています。
貸借対照表は翌事業年度に次の状態で繰り越されます。
前期末資産=前期末負債+資本金+利益剰余金
利益剰余金には前期の利益が含まれています。貸借対照表の利益剰余金は創業来の累積利益なのです。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
★純資産=資産-負債
純資産は資産と負債の差額です。資産とは現金預金、売掛金(売上代金の未回収)、棚卸資産(在庫として保有している商品や製品)、有形固定資産(建物・備品・車両)などです。負債とは借入金(金融機関などから借入れた)、買掛金(仕入代金の未払)などです。
「資産-負債」である純資産相当額の現金(硬貨・紙幣・預貯金)が手元にあるということは普通ありません。しかし、資産である売掛金は回収されて、棚卸資産は販売されて現金となります。有形固定資産もコストとして販売価格に転嫁されて現金となります。負債である借入金や買掛金はその金額どおり返済や支払いをしなければなりませんので、相当額の現金が減ります。
そう考えれば、純資産はその時点では現金ではないかも知れませんが、近い将来にはそれ相当の現金となるということです。しかし、会社は仕入れや販売を繰り返していますので、回収された現金は再び違う姿(棚卸資産や売掛金など)に変貌するのです。
★純資産と資本金
会社を設立した当初は純資産と資本金は同じ額です。設立時には負債はなく「資産(現金預金)=純資産(資本金)」という状態だからです。会社が活動を開始すると、資産は現金預金以外の様々な資産に変貌し、負債も発生します。そうなれば純資産と資本金は一致しなくなることが普通です。
「純資産>資本金」であれば創業以降利益が生じているということです。「純資産<資本金」の場合には損失です。
★不良資産
不良資産とは、回収できない売掛金、販売できない棚卸資産、収益を生まない有形固定資産(例えば集客力のない店舗)のことです。
不良資産があれば、純資産どおりの現金を将来的にもたらしません。ですから、不良資産が生じないようにしなければならないのです。
★過剰な借入金(負債)
借入金の返済財源は、現在保有している現金預金は当然として、売掛金の回収や棚卸資産の販売で得た現金預金です。現金預金を生むのは利益(収益-費用)です。ですから、借入をするにあたっては、将来的な利益からどの程度の返済ができるかを検討しなければならないのです。
損益計算書と貸借対照表は次の関係にあります。
損益計算書・・・収益-費用=当期利益
貸借対照表・・・資産=負債+資本金+利益剰余金(前期までの利益)+当期利益
貸借対照表の「資本金+利益剰余金+当期利益」は「純資産」というくくりになっています。
貸借対照表は翌事業年度に次の状態で繰り越されます。
前期末資産=前期末負債+資本金+利益剰余金
利益剰余金には前期の利益が含まれています。貸借対照表の利益剰余金は創業来の累積利益なのです。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
★純資産=資産-負債
純資産は資産と負債の差額です。資産とは現金預金、売掛金(売上代金の未回収)、棚卸資産(在庫として保有している商品や製品)、有形固定資産(建物・備品・車両)などです。負債とは借入金(金融機関などから借入れた)、買掛金(仕入代金の未払)などです。
「資産-負債」である純資産相当額の現金(硬貨・紙幣・預貯金)が手元にあるということは普通ありません。しかし、資産である売掛金は回収されて、棚卸資産は販売されて現金となります。有形固定資産もコストとして販売価格に転嫁されて現金となります。負債である借入金や買掛金はその金額どおり返済や支払いをしなければなりませんので、相当額の現金が減ります。
そう考えれば、純資産はその時点では現金ではないかも知れませんが、近い将来にはそれ相当の現金となるということです。しかし、会社は仕入れや販売を繰り返していますので、回収された現金は再び違う姿(棚卸資産や売掛金など)に変貌するのです。
★純資産と資本金
会社を設立した当初は純資産と資本金は同じ額です。設立時には負債はなく「資産(現金預金)=純資産(資本金)」という状態だからです。会社が活動を開始すると、資産は現金預金以外の様々な資産に変貌し、負債も発生します。そうなれば純資産と資本金は一致しなくなることが普通です。
「純資産>資本金」であれば創業以降利益が生じているということです。「純資産<資本金」の場合には損失です。
★不良資産
不良資産とは、回収できない売掛金、販売できない棚卸資産、収益を生まない有形固定資産(例えば集客力のない店舗)のことです。
不良資産があれば、純資産どおりの現金を将来的にもたらしません。ですから、不良資産が生じないようにしなければならないのです。
★過剰な借入金(負債)
借入金の返済財源は、現在保有している現金預金は当然として、売掛金の回収や棚卸資産の販売で得た現金預金です。現金預金を生むのは利益(収益-費用)です。ですから、借入をするにあたっては、将来的な利益からどの程度の返済ができるかを検討しなければならないのです。