6年ぶりに浜松工場へ
今年は来年から車体上げ・載せ作業が見られなくなるため9月にも公開がありました。
訪問したのは7月のなるほど発見デーですが、既に新建屋の建設も大詰めを迎えていました。
遅めに現地入りしたので送迎バスも比較的空いていました。車窓に注意していると早速1台目を発見
曲がり角に2台目も見つけました。2台目は見学エリアに入っておらず、この時限りの対面となりました。
そしてバスの降車場のすぐ先に3台目がありました。
新しい検査フローでは全般検査の際に車体がこの3台を順に巡っていくことで効率よく検査をしていく流れになるそうです。検査の流れはバスの行程とは逆で3台目から2台目、1台目と巡っていきます。
新幹線用なので全長は25mあると思われます。在来線の20m級を見慣れていると非常に長く感じます。
桁は3支点でピットが浅いため桁の下側を切り欠いたような構造になっています。
軌間は標準軌(1435mm)のみです。他の場所にあるトラバーサーと同じくレールの高さは最小限
左右に配置されている黄色い箱は何かの点検箱でしょうか?
集電装置は工場の屋根下にある剛体架線から行ないます。建屋が大きいためか天井が高いですね
駆動輪は集電装置が付く側面の両端に付いています。
中央部には制御盤等を配置。操作室がないため無線によるリモコン操作と思われます。
と思った矢先に操作盤がありました。「大阪側」という表現が東海道新幹線らしくていいですね。
自動操作を有効にして移動先の線路番号を選択すれば、自動で運転してくれるみたいです。
手動モードの時はどうやって運転するのでしょうね?ブレーキボタン等もあるので歩きながらの操作?
トラバーサーに接続する線路はまだ造成中でした。バラスト軌道から乗り入れる構図は新鮮です。
ドクターイエローや保線車を見学しながらに工場の東側へやってきました。
バスで見た1台目のトラバーサーになります。手前側の方が屋根の張り出しが大きくなっています。
このトラバーサーは操作室が4ヵ所にありました。動かす際は1ヵ所しか使わないはずなんですがね…
トラバーサーを複数台持つ工場は他にもありますが、形状が微妙に違うことが多いのは興味深いです。
工場の南側で検査を終えた車体を北側へ移動し、西側へと受け流していきます。
来年は車体上げ・載せ作業実演が無くなった代わりにトラバーサーの移動実演が期待できるかもしれません
まだまだ登場しますので後編に続きます。