高橋釣り道 東北渓流釣行with Master´s

鱒の気持ちになって考えよう。

【サクラマスの軌跡】~第三章 米代川~

2020-01-29 11:02:08 | 釣り

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前回に引き続き、第三章 秋田県米代川編をお送りします。
2016年4月
高橋とRさんはサクラマスの聖地 秋田県米代川へと遠征した。
現場に着いてまずコンビニで魚券を購入した。
当日の下見分と翌日の2日分だ。
1日3500円という破格の値
2日で7000円とは・・・
痛い出費だが致し方ない!釣れれば良いんだ釣れれば!!

時刻はお昼
とりあえず有名ポイントを下見、調査。
初見のためどこをどう入ったら良いか分からず適当に入る。
よく見ると対岸に人が多い・・・
Rさん「対岸だったな・・・」
高橋「そうだな・・・でもまずやってみっぺ」
とりあえずスプーンやらなんやら投げ続けた。
だが反応はなかった。
Rさんはアタリらしいアタリがあったっぽいが魚影が確認出来なかったのでなんともいえず。
とりあえず、このポイントは後ほど対岸に回り込んでやってみることにした。
それからポイントを上流へ上流へと(下流だったかな?)へズラし攻めて行くも何かしっくりこず、ただルアーをキャストする時間が増えていった。
そして夕刻。
初日最後のポイントとして、昼1に入ったポイントへ。

いざその場へ入ると投げづらいわ、足場はあまり良くないわで滑り落ちるんじゃないか?と思った。
だが程よいカーブで流芯が手前に来ているので、なるほどなと思わせるポイントだった。

時間があまりない中Rさんは叫ぶ

Rさん「来たーーーーー!!!!!!」

おもわず高橋は驚くが冷静になる
高橋「ネットインは任せろっ!!」

縦横無尽に暴れ回る白銀の魚体に高橋とRさんの興奮は止まないっ!
Rさんはとにかく必死だった。

そして初めてのサクラマスが高橋のネットの中に・・・
歓喜が訪れた瞬間だった!!

Rさん「うおーーーーー!やったぞ!」
高橋「よくやった!!すげーーー!!」



hitlure︰蝦夷(gとカラー忘れた笑)
サクラマス54cm

うっ(´;ω;`)美しい・・・

これがRさんにとって初めてのサクラマスであった。

お互い写真に没頭した。

何かコツを掴んだRさん

ヒットした際の詳しいアクションを聞いてやってみるが高橋にはよく分からない・・・

高橋「???」

モヤモヤしてるとRさんがすぐさま!立て続けに!
Rさん「また来たっ!!!ほら!!」

と完全に何かを掴みやがった・・・

今度のRさんはとても冷静で
高橋も冷静にサクラマスをネットインした。

2匹目は64cm!
大きい・・・

だが2匹目のサクラマスは写メを嫌がったのか暴れて米代川へと帰っていった・・・

Rさんはかなり残念がってた。

この日はこれで終了、暗くなってきたのでホテルの近くの居酒屋でこの日を振り返り思い出に浸った。。

翌朝、サクラマスが釣れたポイントへ夜明け前に着く。
高橋のやる気は前日よりも俄然高い!

今日こそ初サクラマスを拝めてやる!

・・・釣れない。
えっ、ちょっと待って。
ポイント移動→釣れない。

高橋「来たーーーーー!!!!!!」

と思ったらコイ。
ポイント移動→

高橋「今度こそ来たーーーーー!!!!!!」

・・・なんかさっきと引きが似てるな。。

コイ。


高橋「(´;ω;`)うっ・・・高い金払ってんのによ・・・コイって、バカにしてんのか?」

Rさんは苦笑いしつつも鼓舞してくれた。
Rさん「諦めんな!投げろ!」
でも高橋のやる気は少し下がり気味だった。
だがせっかく米代川へ来たのでまるごと堪能しようと帰り道がてら攻めて行こうと上流へ上がりながら釣りしていたが

釣り人は減っていくは流れが強いわで
Rさん「やっぱ最初のポイントが良いんだってー」
高橋「ぐぬぬ・・・・・

でも後にも引けないのでそのままこの日は釣れず帰った。。。。


この日を境に高橋は
Rさんが釣れたサクラマスが脳内に焼き付いて眠れない日々が続いた。


そして、5月のGW
確か3日連続で閉伊川へ通った時があった。
もちろん仕事はしてる(13:00~21:00)
21:00に仕事終わり、軽く睡眠(寝れない、目をつぶってるだけ)
3:00に閉伊川へ向かい6:00頃帰り、
軽く睡眠→13:00仕事。を繰り返した。

閉伊川へ向かう最中はアドレナリンが爆発で
高橋「今日こそは・・・今日こそは・・・」と燃えたぎっていた。

釣れないで帰る時は
高橋「最悪・・・なんで釣れないんだ・・・辛い・・・」
確かこんなことをボソボソ言っていた気がする。

目をつぶると脳内であの米代川のサクラマスが暴れ回ってる。。。
寝れない・・・

仕事中はかなりの眠気・・・
疲れた・・・

そして三連閉伊川最終日にいつものポイントへ投げているとおっちゃんアングラーが
「すいませーん、ここ良いですかー」と目と鼻の先の下流から入る。

高橋「(マナー悪いなぁ、まぁオレサクラマス初心者だしいっか)どーぞー」

その直後だった。
ドンっ!!!!

高橋「?!(きたっっっっ!)来たーーーーー!!!!!!」
ドラグが鳴るっ!片手で持ちこたえれない!こ、これが・・・サクラマスか!!!なんて引きだっ!!

高橋は震えた

高橋「落ち着けぇ、落ち着けぇ」

ドラグで持ちこたえ、ゆっくり、ゆっくりとリールを巻いた。

ロッドがアホみたいに曲がりきってやがるっ!
まさに圧倒的っ!
リールを巻く右手と両足が震えてやがるっ!
こいつは今ここで釣り上げる!

そしてゆっくり巻いていったら

もぞっ

となんか違和感がした

高橋「はれ???!!あれれ???!」

リールが軽くなった。
高橋「嘘だろおい・・・」
高橋は信じられなかった。

ルアーのフックにはサクラマスと思われるウロコが引っ付いていた・・・


近くにいたおっちゃん「デカかったですかー?!」
高橋「分かりませーーーーーん(´;ω;`)」

おっちゃんとの距離が近くて焦ったのもありおっちゃんを軽く憎んだ・・・


そして、さらに眠れない日々が続いた。。。

当時眠れなくて仕事にも支障が出て目が死んでた。
身体がしんどかった。

だが闘志は燃えていた。

なんとも言えない精神状態だったことは言える。

T花さんにも心配された
T花さん「大丈夫か?」

高橋「大丈夫じゃないです寝れてないです」
T花さん「まぁ、そんな思い詰めないでな」

高橋はその優しさに聞く耳を持つ程の余裕がなかった。。


これではいかんと高橋はとある人に相談した。
高校生時代からお世話になった釣具屋の店長さん、Kさんだ。

アポなしでそのお店へ入店しサクラマスについて相談した。

死んだ目をした高橋「Kさんお久しぶりでーす」
Kさん「おー高橋くーん久しぶりだねぇ元気だった?どうしたのー?コーヒー奢るからちょっとまってて」

高橋「ありがとうございます。実はかくかくしかじか・・・どこか良いところないですかね?」

Kさん「ふむふむ、なるほどねぇ、毎日和賀川でサクラ狙ってる常連さんがいるんだけどねぇ今年は厳しいっていうっけね、和賀川はダムからの放水やらで水量よく変わるし石も滑るから気を付けて。ここらへんとかが良いって常連さんが言ってたよ」

高橋「へぇー(よく分かってない)ありがとうございます!今度和賀川行ってみます!」

この相談が後にドラマを生む。


次回 サクラマスの軌跡 最終章 和賀川

それではまた今度!
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【サクラマスの軌跡】~第二章 閉伊川~

2020-01-06 14:59:46 | 釣り
あけましておめでとうございます。
今シーズンもよろしくお願いします。

前回のサクラマスの軌跡、第一章 追波川に引き続き第二章、閉伊川編突入です。

時は前回と同じく2016年、4月
2月に追波川でしこたまやられた高橋とRさんはT花さんを交え3人で閉伊川に乗り込んだのであった。

この時期は雪代で増水、やや濁り気味で今思えば最高のコンディションだったと言える。
当時は水量多いなー程度の記憶。

この時高橋はイトウクラフト、蝦夷スプーン18gを使用していた。
蝦夷は凄く良いスプーン。
渓流でも良く釣果をあげていた。
ただし、蝦夷は色が剥げるのが難点だった・・・

3人で色んなポイントを叩いた。

そして、出会いが訪れたのはホント急だった。

T花さんがなんかのドギツイカラーのスプーンをクロスにキャストし、ターンし終えた後、
スプーンを回収する数メートル先で

ドバシャっ!!と
かなり大きめの魚体が反転し水しぶきをあげ波紋が広がった・・・

高橋とT花さんは思わず「うわっ!!!デカっ!」と叫んだ。

これがサクラマスとのファーストコンタクト。

3人の前に現れたサクラマスはその後さっぱりと反応がなくなった。

当時の様子をT花さんはこう語る
T花さん「あの時なぁ、あのデカいのが掛かってたらって想像すると引き上げる自信ないよ、オレあのサクラマス見てビビったもん」と。

その後高橋は少し下流が気になって1人で下流を黙々とやってた。



蝦夷18gをクロスにキャストしリールを巻かずジャークしつつ、
ターンが済んだ後にゆっくり巻いて行った。
そのやり方をしつこくしていくと

ターンの直後
ドンっ!!と左手に重く伸し掛る魚圧。
すかさず合わせた。

これでもかっ!!って程合わせた。

高橋「きたっ!!サクラか?!!」

高橋は2人に知らせるため笛を思いっきり吹いた。
そりゃあ、もうどうしようもなく吹いたさ。

ピーーーーーー!!ピーーーーーー!!ピーーーピッピッピッーーー!!!

だが、2人に聞こえる距離ではなかった。

高橋「あわわわ!とと、とりあえずバラさないように・・・」
それにしても対して引かずドラグもそんな鳴らずすんなりリールが巻けた。

高橋「・・・サクラ、なのか??」

足元まで寄せて魚体を確認したら、
アメマスだった・・・。。
しかもそんなに大きくはない。

だが何か釣れた喜びからか、2人の元にダッシュで近寄った。

ネットに魚が入ってるのを確認したRさんとT花さんは
「釣れたのか?!釣ったのか?!来たか?!サクラか?!」と興奮したに違いない。

アメマスを見せたら少し苦笑いだった笑



でもこの時の高橋は笑顔である。

結局この日はサクラマスを釣ることは叶わなかった・・・

そして、ここから閉伊川でサクラマスを釣るというのがどれだけ辛くて苦しくて険しい道程だということが後ほど分かる高橋なのであった。

次回は第三章 米代川
この日を境に、高橋は狂い始める。

それではまた今度ヾ(・ω・`)
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