高橋釣り道 東北渓流釣行with Master´s

鱒の気持ちになって考えよう。

【サクラマスの軌跡】~最終章 和賀川~

2020-02-25 02:19:41 | 釣り


前回、釣具屋店長Kさんに相談した高橋は和賀川へ足を運ぶ。

2016年6月8日
この日ももちろん寝れないまま和賀川へ行ったのを覚えている。

どこへ入るか分からないまま和賀川付近へ車を走らせる。
サクラマスアングラーと思われる人達が少なからずいる。

高橋「ふむふむ、そこらへんがよろしいのですね・・・(どっから入んねん)」

わけも分からないまま車を走らせた。

すると、川沿いの砂利道に目を付けた高橋、おそらく和賀川へと続くだろうと思われる細い下り坂。

高橋は迷わず入った。

店長Kさんに言われた場所ではないが高橋の勘とも言える適当なアレが発動した。

そして初めて和賀川と戯れる。

高橋「ふむ、濡れた石が目立つ・・・これはダムからの放水が止まってる、言わば減水時かな?」

Kさんに言われた通りめちゃくちゃ滑る。
慎重にウェーディングせざるを得ない川だ。

まずはダウンで下りながらDコンタクト85(ピンク?チャートカラー?)を投げ続けたが、まったく反応がなかった。
橋の下の良さげな流れも無反応、
入渓地点へ戻り今度は上がりながらクロス、ダウンクロスと攻めた。

これ以上上がって攻めてもどうしようもないなと思われるポイントまで攻めて見たが反応がなかったので、
今度は攻めてみたポイントをカラーを変えて下りながらクロス、ダウンクロスと攻めてみた。

勉強で例えると復習ですな。
使用するカラーはブルーバック。

投げ続けてると反応があった

クロスへ投げてると
のそのそとDコンタクトを追いかけるデカい魚影。

高橋「?!(あ、鯉ですな、頭デカいなオイ)まぁ、鯉でも釣って勘弁してやっか。」

鯉を釣るにはコツがある。
ルアーをあまり動かさないことだ
アイツらはルアーをピタ・・・と止めた時に喰ってくる傾向がある。
ゆっくりゆ~っくりリールを巻く
トゥイッチは軽くでいい。
むしろなくてもいい

高橋の脳内は完全に鯉を釣ることに集中していた。

すると程なくして

ズドンっ!!!
とアタリが来た。

高橋「ほら来たよ鯉。」

追いアワセをした
二度三度。

高橋「これで外れはしないだろう」


暴れ回り走る魚体になんも興奮がしない
どうせ鯉なのだから

そして数メートルへと寄せたところではっきり魚体が見えた

高橋「!!!!!!!!!!!!!」

高橋「サクラマスやんけ!!!!!」

ちょっと待てぇーーーーーーー!!!!

高橋は釣り人生でおそらくあれほど慌てたことはなかったと思う。

高橋「ぜってぇバラすな!ぜってぇバラすなよオレ!」

ロッドを持つ左手、リールを巻く右手が震えてやがる・・・

足元まで寄せてネットにいれ・・・
るとこでギューーーーーン!と走るサクラマス。

高橋「あーーーー!!!!」

く・・・、こんな時こそ冷静に!
足元まで来たらドラグを少し緩めないと、走られた時にライン切られる・・・!

次・・・こそは・・・!!!

二度目を寄せる

高橋「今度こそ・・・はい、れぇーー!」

ギューーーーーーーーンンン!!

高橋「かぁーーーー!!まだ走るんかーい!」

三度目の正直でネットに入れることに成功した。
その瞬間。

何かに解放されたような感覚に陥った。
次の瞬間
胸に込み上げたものが。

歓喜、感動、感謝、感激
誰かに話したくて話したくていても立ってもいられなかった。

真っ先に電話したのはMaster´sのRさんだった。
高橋「おはよう、寝てる最中でわりぃな。」
Rさん「おっ、とうとう釣ったか?」

高橋「あぁ、やっと釣ったよサクラマス!」
Rさん「そうか、良かったな、おめでとう!」

確かこんなやり取りだったはず

その後写メを撮りまくった。


サイズは54cmと小ぶりなサクラマスだがこの一匹の価値は計り知れない。

ネットが小さいのはサクラマスが釣れると思ってなかったので渓流用を装着していた。
このネットに入れることが出来たのも感慨深い。

そして高橋は帰り際、今までのサクラマス釣行を思い出していた。

すると自然と涙が溢れていた。

帰る最中サクラマスをT花さん宅にお土産として渡した。

少々頂いたのだが、大変美味しかった。

T花さんにはずっと話していた。
高橋「サクラマス釣ったらT花さんへお土産ですよ!」
高橋「米代川でサクラマス釣ったらT花さんに持っていきますね!」と。

この約束が果たされた事に高橋は自己満足。

この日から高橋の顔に精気を取り戻した。
夜寝れるようになった。

ありがとう和賀川、ありがとうございます店長Kさん。
みんなありがとう。

そして2016年6月30日
サクラマス最終日

高橋はまた和賀川へ足を運ぶことにした。

この日は朝一からダムからの放水で増水。
数投目だった。

ドン!!
高橋「?!」

ドラグが
ギュギュイン!ギュギュイン!ギュギュイン!と激しく鳴るっ!

高橋「サクラマスだろぉこれーー!」

アワセは1回だったのを覚えている。

ドラグが激しく鳴り響くと、急にふっ、と軽くなる。





高橋「・・・・・・やっちまった」

追いアワセってマジ大事。

以上!高橋のサクラマスの軌跡でした!

さて、残り数日で渓流解禁でございますね!みなさん準備はよろしいでしょうか!!

あとは天候に恵まれれば良いですね!!
それでは次回から2020年シーズンの記事を書かせていただきます。
今後とも高橋釣り道を宜しくお願いします。






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