安曇川のこのニュースを聞く度に思い出すことがあります。
半世紀以上も前のことです。
父は息子(わたしの腹違いの弟です)が小学校に入学するのを機に
お妾さんといよいよ別れると言う時でした。
愛し合う二人の間にできた息子との別れはさすがに寂しかったのでしょう。
きっとお妾さんとの別れよりもっともっと辛かったのだと思います。
最後の思い出にと弟と5歳年上だったわたしと
何故かお妾さんの再婚相手の男の子(中学生)を連れて
鈍行列車に乗りどこかの川に行きました。
大人になって分かったのは「鮎釣りの安曇川」でした。
父の故郷は漁師町で当然父も釣りはプロ並み。
亡くなる寸前まで孫や従業員を引き連れて海釣りに行っていました。
今でも父の本家は地元の漁労長!
釣り船を何艘も持って業界では有名人。
そんな父の子供との別れは
一番の思い出になるように釣りだったのだと思います。
いや、後日談として番頭さんから聞いた話では
「旦さんは、ワテに運転させて実家に戻らはったお妾さんのところに
しょっちゅう行ったはりましたで・・・
子供はんにもお父ちゃんと呼ばして可愛がったはりました」
この話しにはまだ余談が多々ありますが
以前のブログにも書いています。
と、言うことで「安曇川の鮎釣り」ニュースが流れる度
ああ~と、父の心を思い同情してしまいます。
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