「ここは私道です。自動車の通行はお断りします」
思わず言ってしまった。
「えっ、もう門を切ってしもたがな」
「先に訊いてくりゃはったら良かったのに」
この会話は半月前の事である。
隣のおじさんが自分家のコンクリートの門を切っているのだ
その前の土曜日にも切っていた
おじさんと息子らしき若者は防塵マスクをしている
ウチは慌ててフェンスに掛けていたワン公タオルを取り入れた
すでに粉塵がまいまいして白くなっていた
「すんまへんな・・・ここに車入れよう思って」
「はっ?ここは私道ですよ・・・ウチとお向かいさんで所有している・・・
もちろん袋地ですから奥の家には自転車バイクの通行は当たり前とOKしていますが
車は皆さん近所に駐車場を借りられてます」
隣のおじさんは不服そうに
「ギリギリ通れるし・・・」
オイ、おやじ・・・私道がどんなもんか知らんのか・・・ええ歳して!
所有者の許可が無かったら通れへんねんぞ・・・
もう門を切ってしもた???そんなんお前の勝手やろ・・・
もちろん袋地やし無許可でも通ってよろしおまっ!って認めてるけど
自動車はアカンやろ・・・こんな狭い道、何を考えとんねん・・・
もし、裁判に訴えても認められへんねんぞ!
以上はウチの心の声
はてさてどう決着がつくのやら!