宇宙時間 ソラノトキ

風樹晶・かざきしょう

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のんびりしようよ

みらーじゅ 15

2008-11-18 21:18:52 | 小説 ミラージュ
 びしり
 拳よりはるかに硬い筈の石にひびが入り、ばらばらに砕け落ちる。更に、残りのもう1体。
 グルラディーヌの手の中で、石は砂のように崩れ、倒れた人形も木の根にぶつかりばらばらに壊れた。
 それを見たクルラディーヌ。大きく息を吐き、人形たちが動かなくなたのを確認すると、慌てたように森の外に駆け出した。

 が、グルラディーヌがその場から去り、足音すら聞こえなくなった頃、壊れきっていない石の一つが輝きを取り戻し、人形をそこに残したまま、空高く舞い上がったのである。
 勿論、グルラディヌは、その事に気づいてはいない。

コメント
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