「よし、そこだ。もう少し」
水際で声援を送るレト。
黒蛇は、水面にj顔を出すと口を開けて ぱくん と、それをくわえ込んだ。
「よし、やった」
それをくわえて戻ってきた黒蛇にレトとグリシーヌが拍手で迎える。
「えらいですわね」
グリシーヌが人差し指で黒蛇の頭をなでた。
あと、問題は、意識のないグルラディーヌと居場所不明のチョウカだ。
「ん? どうした?」
黒蛇が、レトの服のすそをくわえて引っ張っている。何か言いたそうなのだが・・・。
幾度も首を水の向こうへ伸ばしてみせる仕草をして、二人の顔を見上げる。
二人が黒蛇の首を伸ばす方向を見ると、そこには、グルラディーヌを閉じ込めた生命樹の根の檻だ。
「もしかして、そこへ戻りたいんですの?」
グリシーヌの問いに、黒蛇が頷くように首を縦に振る。
黒蛇としては、グルラディーヌの元へ戻りたいが、それには水に入りさらにその木の根を登らなくてはならない。自力でそこまでいける自信がない。だから、二人に何とかしてあそこへ戻してもらいたい。
「そう言われましても・・・・、あ」
グルシーヌがレトに何事か耳打ちする。
「ん、それしかないか。おい、蛇、こっちこい」
レトが足元の蛇を掴み上げる。そして、
「よし、覚悟しろよ」
言った後、黒蛇をクルラディーヌに向かって放り投げた。
水際で声援を送るレト。
黒蛇は、水面にj顔を出すと口を開けて ぱくん と、それをくわえ込んだ。
「よし、やった」
それをくわえて戻ってきた黒蛇にレトとグリシーヌが拍手で迎える。
「えらいですわね」
グリシーヌが人差し指で黒蛇の頭をなでた。
あと、問題は、意識のないグルラディーヌと居場所不明のチョウカだ。
「ん? どうした?」
黒蛇が、レトの服のすそをくわえて引っ張っている。何か言いたそうなのだが・・・。
幾度も首を水の向こうへ伸ばしてみせる仕草をして、二人の顔を見上げる。
二人が黒蛇の首を伸ばす方向を見ると、そこには、グルラディーヌを閉じ込めた生命樹の根の檻だ。
「もしかして、そこへ戻りたいんですの?」
グリシーヌの問いに、黒蛇が頷くように首を縦に振る。
黒蛇としては、グルラディーヌの元へ戻りたいが、それには水に入りさらにその木の根を登らなくてはならない。自力でそこまでいける自信がない。だから、二人に何とかしてあそこへ戻してもらいたい。
「そう言われましても・・・・、あ」
グルシーヌがレトに何事か耳打ちする。
「ん、それしかないか。おい、蛇、こっちこい」
レトが足元の蛇を掴み上げる。そして、
「よし、覚悟しろよ」
言った後、黒蛇をクルラディーヌに向かって放り投げた。