いろいろなところで、たくさんの家族を見た。
ラスベガス:ショーを観てから、ホテルに帰ったとき(夜中過ぎ)、エレベーターで一緒になったファミリー。
女の子二人は、バレリーナのようなチュチュを着て、頭に王冠をつけていた。
父親、母親、おばあちゃん、親戚らしき人など数人も、ドレスアップ。
誰かの誕生日を祝った感じがした。
スゲー!! 誰かの誕生日のために、一族郎党でラスベガスまでやってきてお祝いするなんて。
でも、ラテン系の人たちだからか、陽気で楽しそうだったな・・・
飛行機:ラスベガスからロサンゼルスへ向かう飛行機に乗ったとき。
ファーストクラスに中国人の父親と母親、それに小学生ぐらいの男の子の兄弟。
ロスの空港での荷物の受け取をたまたま目撃した。
母親がピンクのバッグを持っているだけで、他の三人は手ぶら。
え~?!と思ってたら、
その後ろから、山のようにバッグを積み重ねたカートが二つ。それぞれ男の人と女の人が押してついて行っていた。
は~ん、使用人ね~。相当なお金持ちと推察。
厳しそうでいかにもやり手という感じの父親、教育ママ然とした母親。きちんとした服装の弟の方は、
目をぱちぱちさせていて、『チック症状だ』と思わず心の中で叫んでいた。4人ともなぜか不機嫌そうに見えた。
お金の豊かさと幸せはイコールじゃない・・・。多少のやっかみも含めて、そう思った。
ロスの空港: 待合場所のいすに腰掛けているそのファミリーは、終始にこにこしていた。
ずーと小声で会話をしていて、時々ジョークも言うらしく、小さな笑い声も上げていた。
母親と隣に10代とおぼしき男の子、その横に姉とおぼしき若い女性。
父親は、他で荷物番でもしているらしく、時々やってきては、みんなを笑わせたり、何か持ってきたりして気遣っている。
母親はと姉は、終始、男の子をなでたり触ったりして話しかけている。
空港で見る家族は、親も子もスマートフォンやゲーム機で時間をつぶしている光景が一般的。
会話を楽しんでいたり、目を合わせたりがほとんど見ない。
だから余計に、そのファミリーは特別に見えた。
男の子はほとんど動かない〈動けない?〉薄い毛布を全身に掛けてある。
何かしらの障害か病気をもっているのかもしれないと思った。
でも、男の子はファミリーの笑顔の真ん中にいた。
ファミリーの思いが、後ろにいる私にも伝わってきた。ずっと見ていたいと思ったファミリーだった。