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「海草」と「海藻」

パソコンで「かいそう」と打って変換したとき、変換辞書に「海藻」は「コンブ、ヒジキ、ワカメ」、「海草」は「アマモ、イトモ、スガモ」という具体例が載っていた。これを見て「逆じゃないの?」と思った。
食用には基本的に「海草」を使うものだと思ってた。例えばサプリメントに使われるクロレラは藻類なので「海藻」だと思うけど、コンブとかワカメみたいな平べったいものは草の葉っぱのようなイメージもあるし、なじみ深い食材のものは基本的に「海草」と思ってた。逆に、「アマモ、イトモ、スガモ」は三つとも「モ(藻)」が付いてるから、当然「海藻」のことを言ってるはずだと思った。

生物学では、種子植物には「海草」、胞子植物には「海藻」と区別するそうだ。ウィキペディアで調べたら、コンブ、ワカメ、ヒジキは「海藻」、アマモ、イトモ、スガモは「海草」に分類されるとのこと。
また、生物学では、「海草」を「うみくさ」と読むことが多く、「かいそう」と言うとどっちかといえば「海藻」を指す。「海藻」を「うみも」と読むこともある。

「海草」は縦長、「海藻」は地面(海底、海岸、岩など)に引っ付いているイメージがあるが、これはだいたい当たっているみたい。ウィキペディアに載っているアマモ、イトモ、スガモの写真を見たら縦長だった。

生物学は別として、一般的には食材として使われるものは「海草」と書くんじゃないかな。店頭に売られている食料品や料理のメニューでは基本的に「海草」と書いてるはず。

ウィキペディアで「海藻」と「海草」のページを見ると、「海藻」は英語で「sea weed」、「海草」は英語で「sea grass」とあった。Grassもweedも「草」という意味なので、両方とも直訳したら「海草」になるね。
メニューの表記で「sea weed」というのを見たことがある。食用の「海草」はだいたい「sea weed」と言うらしい。

「海草」はなじみがあって「海藻」はあまりなじみがないイメージだけど、生物学上の「海草」は種類が少ないらしい。

食用には普通「海草」と書くイメージがあるけど、海苔は藻というイメージが強いので、「海藻」という感じがする。

沖縄で「アーサ」と呼ばれるヒトエグサ(アオサの仲間)は、「クサ(草)」と付いてるけど「海藻」に分類される。アーサも海苔と同じように形からすると藻というイメージだよね。

食用のものは普通「海草サラダ」、「海草スープ」というふうに「海草」と書くはずと思っていたが···
"海草サラダ"/"海藻サラダ"
"海草スープ"/"海藻スープ"
"海草味噌汁"/"海藻味噌汁"
上記をヤフーでフレーズ検索してみたら、すべて「海藻」のほうがヒット件数が多かった。
最近は料理とかでも生物学での分類に合わせて「海藻」と書かれる傾向があるのかしら?

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