今月15日に開かれた、中国の習近平国家副主席と天皇陛下の特例会見について、天皇の政治利用だという批判がありました。羽毛田宮内庁長官は、天皇の体調への配慮や皇室の政治利用への懸念から、会見の提案に待ったをかけていました。これに対し民主党の小沢代表は怒って、「民主主義について全く理解していない」、「日本国憲法をちゃんと読んでるのかね」と言っていました。国民の代表である政府の決定に宮内庁は素直に従いなさい(それが民主主義というものだ)という風に小沢代表は言っています。羽毛田氏の言い分にも小沢氏の言い分にも一理あると思いますが、皇室の活動のあり方に無理が生じたことを露呈した一件だと思います。
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「法の下の平等」「基本的人権」「天皇は政治的権能を有しない」・・・さまざまな角度から見て、矛盾点も見られ、現代社会で象徴天皇制を存続していくのには無理があると思います。政治的権能を持たないといっても、天皇と政治を完全に分離するのには無理があります。今回の特例会見のように皇室が政治的に利用されることがあっても、自らの意思で政治に参加したり、政治的な発言をすることは許されていというのは、どう考えても人権侵害です。現在の天皇・皇族が政治にノータッチでもなく、選挙で投票することができ、政治家になりたかったら立候補できるようにするために、天皇制は廃止すべきだと思います。
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