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2021年民主主義指数

2021年の民主主義指数が発表されました。

新型コロナウイルスのパンデミックによって多くの国でロックダウン(都市封鎖)が実施されたことが影響し、2020年以降、民主主義指数が下がった国が目立つ。

アジアで「完全な民主主義」とされたのは日本、韓国、台湾の3か国のみ。台湾が20年以降大きく順位を上げ、今回は8位に。韓国16位、日本17位。

ロシアは2011年まで「混合政治体制」だったが、その後は「独裁政治体制」になっている。
他の旧ソ連諸国でも、民主主義はあまり発達していないようで、中央アジア諸国は「混合政治体制」とされたアルメニアとジョージア(グルジア)以外は「独裁政治体制」となった。
バルト三国のエストニア、ラトビア、リトアニアは比較的民主主義指数が高く、「欠陥のある民主主義」。

スペインはこれまで「完全な民主主義」だったが、今回は「欠陥のある民主主義」となった。カタルーニャに対して大多数が独立を望んでいるにも関わらず独立を認めないという強硬姿勢を取ってきたので、しかるべき結果と言える。

カンボジアは「混合政治体制」だったが、2017年以降は「独裁政治体制」となっている。何年か前に新聞で「カンボジア、独裁へ」という記事を見たが、やはりそのようだ。

香港は2019年まで「欠陥のある民主主義」だったが、香港国家安全法が導入された2020年から「混合政治体制」となっている。

小規模な国や独立したばかりの国など、民主主義指数の発表が行われない国・地域も一部ある。2021年にイギリス国王を元首とする君主制から共和制に移行したバルバドスも民主主義指数の発表はなかった。

最下位はこれまで連続して北朝鮮だったが、今回は、国軍によるクーデターがあったミャンマーとタリバンが政権を奪還したアフガニスタンが北朝鮮よりも順位を落とし、最下位はアフガニスタン、ミャンマーはワースト2位、北朝鮮はワースト3位となった。

台湾は民主主義の大幅な躍進を見せている一方で、中国は台湾を中国の一部だとして統一しようとする動きを近年強めていて、もし中国に飲み込まれるようなことがあれば、構築された高度な民主主義も台無しになってしまいかねない。台湾の発達した民主主義が維持されることを強く願う。

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