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「第1回 群馬 境TCサラブレッドセール2007」が開催(レポート&全取引馬写真、4/13追記)

2007年04月10日 | サラブレッドセール(セリ市場)情報
4月9日(月)、境共同トレーニングセンター(伊勢崎市境上渕名739)にて、「第1回 群馬 境TCサラブレッドセール2007」が開催された。

開催場所となっと同トレーニングセンターは、2004年末に廃止された高崎競馬の調教場跡地を利用し、民間の育成牧場として再スタートした施設。現在は、大井競馬の認定厩舎としても利用されている。当セールは、当施設を管理する「境共同トレーニングセンター株式会社」の主催で開催され、施設等の知名度アップも狙ったイベントでもある。

この日は、昼前に突然の雷雨(30分ほど)となったが、それ以外は晴れた穏やかな「競り日和」だった。

午前9時から「騎乗供覧」がスタート。1200mのダートコースで行われ、基本的には2頭の併せ馬で16組が2Fタイムと1Fタイムを計測した。

写真:調教スタンドから供覧をみつめる購買関係者

ラスト1Fの一番時計は、「22番・マヤノロワール2005(byマイネルラヴ)」が叩き出した11秒6。この日、11秒台は3頭、12秒台は17頭、13秒台は5頭、14秒台は1頭、15秒台は2頭、調教無し(展示のみ)は3頭だった。
1Fタイム順一覧表へはこちらから(結果や馬体情報入り)

写真:22番・マヤノロワール2005(byマイネルラヴ)

「騎乗供覧」後の午前11時半からは、「比較展示」が2組で行われ、購買関係者は1頭ずつ真剣な面持ちで吟味した。

写真:比較展示風景

午後1時から「競り」がスタート。競り会場に用意された席をほぼ埋まっていた(推定200人)が、直接購買に関わる「購買登録者」の人数は最終的に57名であった。

写真:競りステージ

競り結果は、名簿掲載頭数31頭、上場頭数30頭(牡17頭、牝13頭 ※騎乗供覧時に1頭が故障し欠場)、落札頭数11頭(牡8頭、牝3頭)、売却率36.7%(牡47.1%、牝23.1%)、売却総額(税込)7,539万円(牡6,667万5,000円、牝871万5,000円)、平均落札価格(税込)685万3,636円(牡833万4,375円、牝290万5,000円)だった。
各馬の結果一覧はこちらから(馬体情報や調教タイム入り)

最高額馬は「14番・トーヨートーヤコ2005(byジャングルポケット)」の1890万円(税込)で、坪野谷和平氏が落札した。
当馬は、父ジャングルポケット×母父サンデーサレンスというフサイチホウオーやトーセンキャプテンと同配合で。叔父トーヨーリファールがいるという血統。

写真:14番・トーヨートーヤコ2005(byジャングルポケット、牡)

2番手は、ラスト1Fで一番時計を出した「22番・マヤノロワール2005(byマイネルラヴ)」の1,365万円(税込)で、中村馨氏が落札した。

写真:22番・マヤノロワール2005(byマイネルラヴ、牡)

以下、高額順に落札後の写真をご紹介する。


4番・キタノツムジカゼの2005(byサクラローレル、牡)
945万円(税込)で鈴木可一氏が落札


24番・ミヨノエルフの17(byトワイニング、牡)
577万5,000円(税込)で鈴木可一氏が落札


6番・クインティアラ2005(byゴールドアリュール、牡)
525万5,000円(税込)で大久保和夫氏が落札


1番・アストレジャーの2005(byスキャターザゴールド、牡)
472万5,000円(税込)で坪野谷和平氏が落札


10番・イナズマオー(byスターオブコジーン、牡)
472万5,000円(税込)で小川弘氏が落札


27番・モガミポイントの2005(byジャングルポケット、牝)
472万5,000円(税込)で(有)ユートピア牧場が落札


19番・フィールドブーケ2005(byムタファーウエク、牡)
420万円(税込)で大久保和夫氏が落札


16番・マージョラム(byバブルガムフェロー、牝)
210万円(税込)で榊原浩一氏が落札


12番・スナークルピナス17(byグランデラ、牝)
189万円(税込)で丹羽茂文氏が落札

第1回目の開催であったが、騎乗供覧第1組のハプニング(故障)以外は大きな混乱もなく、スムーズに進んだ印象であった。また、競り会場と騎乗供覧会場、比較展示会場、休憩所、育成者が独自に用意したブース等がうまく配置され、購買関係者の動きもスムーズであった。短期間での準備だったが、主催者・上場者の努力・苦労の成果はあったように感じた。
(調教コースの破れたフェンスは取り払っておくべきだったが・・・。)

写真:独自に設置されたブース

しかし、関係団体やマスコミ関係者は多数集まったのだが、直接購買に関わる購買登録者数が57名にとどまり、活発な競り上げがほとんど無かったのは痛かった。これは、「他のセール日程との兼ね合いから、4月上旬に開催せざるおえなかった」という時期的な問題が響いたように思う。後ろに「JRAブリーズアップセール」や「千葉サラブレッドセール」、「ひだかトレーニングセール」などが控えている状況では様子見ムードが漂い、購買者の財布の紐はなかなか緩まなかった。
来年は「HBAトレーニングセール」が5月下旬開催に戻る(今年は6月25日開催)ので、当セールは6月2週目頃にするというのも一つの手だと思う。

当セールについて、数人の購買関係者に意見を聞いてみたところ、「上場馬の仕上がりにバラつきがあった」、「実績あるトレーニングセールが後ろに控えているので、積極的に買えなかった」、「お台の設定が高いと感じた馬が多かった」、「下の値段で声がかかった場合の柔軟性というか、販売申込者側との駆け引きする余地が欲しかった」、「日帰りできるとはいえ、交通の便の悪さは否めない。送迎バスで一緒に移動することへの抵抗感も感じる」等の問題点が挙げられていた。

しかし、「販売者側自らが、お客のいる場所へ馬を連れてこようという姿勢」は一様に評価されており、今後の動向に期待する声も多かった。

<参考>
 ・「第1回 群馬 境TCサラブレッドセール2007」情報ページ
 ・「第1回 群馬 境TCサラブレッドセール2007」オフィシャルページ

by 馬市ドットコム

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