【柳生街道(滝坂の道)其の一】
新池から山道を歩き、道路を横断して階段を上りました。
その後、小橋を渡り、蛇行した山道を歩きます。
しばらくすると、フェンスのはられた小さな広場のようなところに出ました。
地獄谷石窟仏です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/3f/c6e3c443d57140e9e1a23ebb2db15ae5.jpg)
9時36分
中央のお釈迦様は奈良時代後期の作といわれていて、
その両隣りの薬師如来、十一面観音は室町時代ごろに彫られたようです。
そんな時代から、今までよくここまで奇麗に残されてきたものです。
苔に覆われてはいますが、石仏の色と苔の緑が相まって、なかなか神秘的なものです。
周囲にはフェンスがはり巡らされ、近くに行けないようになっているのですが、
それらは最近設置されたもののようにみえます。
石を切り出した奇麗な壁面に掘られた石仏。確かに、落石などあってもおかしくない場所にあります。
事故防止の防護柵だと思われますが、石仏の維持のためでもあるのでしょう。
でも、それでは今まではどうやって維持してきたのでしょうか?
ほったらかしで、訪れる人の触れるがままだったのでしょうか。
ただ山を歩きに来たボク達には、これからの石仏の行く末まではわかりません。
あまりにも厳重な防護柵に、やや辟易しつつ、先へと進みます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/60/10766b74d8200371baecfef28daa2e69.jpg)
低木の茂った、平たんな道を歩いていると、向かいから来た人とすれ違いました。
わりと有名な柳生街道ですが、ここに来て初めて出会った人間です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/13/6a3d2206f4e9efa2b7d816a598e84f3d.jpg)
視界が開け、ウネウネとした下り道
山腹の道をなにごともなく、静かに歩きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/69/5eb71ca331e9aa1d80644bfaf6e62fd6.jpg)
9時52分 小橋
小橋を渡り、渓谷の道を歩きます。
視線を谷の向かいへとやれば、大きな氷柱が目に付きます。
どこかから滲み出した水が、草をつたい、人の背丈ほどもある氷柱へと変ぼうしていました。
街道の初めの方でも、よく氷柱をみかけましたが、朝夕極端に冷え込むのかもしれません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/d7/cc3a2bea3f8811e63f0a1d7a5c452656.jpg)
わりと急な坂を上ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/0e/a82461c5a15ea2057ce3abf2881b33db.jpg)
その後、軽く下り、そこから階段を上ると、稜線のような平たんな道に出ます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/b3/233ce4ee3923ca675c39806643e58644.jpg)
開放感のある、平たんな道を歩いていると、休憩するのにちょうど良い場所がありました。
道から少しそれ、小高くなっている場所なので、ここでお昼休憩をとることにしました。
日差しは心地よく、寒さなど感じさせないほどです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/f6/39cd32a6d29a2c6c32edd4e1c24b7a89.jpg)
10時10分~10時45分 お昼休憩
この日は前日に、大阪市内の四天王寺近くにある「天王寺源氏堂」さんにて名物カメカステラと、
赤飯を購入し持って来ていました。
ここの赤飯は絶品で、わざわざ買い求めたくなるほど美味しいのです。
カメカステラもやわらかくておやつには最高でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/00/a0a4960fa7a20f29b866d1a1ece9815c.jpg)
石切峠
休憩場所からすぐ、道路に出ます。
ここが石切峠で、このまま円成寺(この先5.5km)へと向かってもよかったのですが、
どうせここまで来たのだからと、近くの芳山(ほうやま/518m)へ上ることにしました。
道路を右折し、少し先に赤いペンキの塗られた木があり、そこから左手の山へと入ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/1f/4feb153cc885b75773bfb9ce4aa0f392.jpg)
道路に出たところにあった分岐道標(300m先には峠の茶屋があるようです)
芳山へは、テープをたよりに黙々と進みます。
途中、何か所か他の道と合流していたり、石碑があったりしていてやや複雑な登山道となりますが、
ある程度の勘で先へと進みます。
10時57分 石碑(他の道と合流)
10時59分 合流地点
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/9d/27aa6b66a9f321e92d5cc6eea862dee4.jpg)
11時07分 芳山
三角点がありますが、地味な山頂です。
ここまで来たからには、芳山二尊石仏も見にいくことにしました。
一般的には石切峠の先にある、峠の茶屋付近から山道へと入れば、二尊石仏へと行けるようです。
ボク達は芳山へ先に上ったので、二尊石仏が後回しとなりました。
やはり分かりにくい道で、標も無く困っていたところ、向かいから来た年配の男性に道を教えてもらいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/bd/b1c5b38db5d19f899ec1a64b12efdabb.jpg)
11時15分 芳山二尊石仏
芳山からやや北東へと少し下り気味に歩いた先に、石仏はありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/ea/923be26da88b0ae9611f5186b36eccae.jpg)
石仏のある空間は広々としており、荘厳な雰囲気を作り出しています。
石仏からは複雑に山道がからみあっていて、
どこを歩いているのか判然としないまま、方角でいうと芳山から真東にある田園地帯へと下りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/f4/09b71d66638d1ff001a138c7edefa39f.jpg)
11時30分頃
田園地帯を南へと歩き、田をまくように東北東へと向かいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/2f/cf1d2c632c14abf2710ee38e0adac42d.jpg)
11時42分 分岐
分岐を右へと折れ、山間の道を進みます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/bb/5685a3818f5ac79d0bb53d0a4a131285.jpg)
山間部の田園風景。これは柳生の隠田(かくしだ/年貢の徴収を避ける違法田)ではなかったか?
などと人目に付かなさそうなこのあたりの田を見ていて、空想が広がりました。
なにより、民家も無く、人もいませんから。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/ef/6ef6f54b885e4c065e05e90c39459dae.jpg)
11時55分 道路
道路に出て来ました。
右(南)へと折れ、進みます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/b1/da82d428ba6028b4868cd12c6ffece5d.jpg)
しばらく歩くと、左手に道標があり「東海自然歩道」の入り口となっていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/08/999283ed6af76ade26ad7568dcf79c7b.jpg)
12時03分
ここからの道は、とてもわかりやすく、のんびりと歩くことができます。
気をつけることは「東海自然歩道の道標を見落とさない」ということだけです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/2a/4d2986ebcff56112818e24cc848569ce.jpg)
12時38分 道路 茶屋
滝坂の道も後半、少しくたびれた気分でだらだらと歩きます。
30分もすれば、道は石畳となり、国道369号線へと出てきました。
道路わきには茶屋があり、わらびもちやうどんを楽しめるようです。
ボク達も入ろうかどうしようか悩みましたが、必要に迫られてはいなかったのでやめておきました。
(風情のある、ゆっくりできるお店のようでした)
茶屋からすぐのところに、円成寺の入り口があり、庭園へと入ります。
お寺の中も見たかったのですが、観覧料が必要そうだったのでやめておきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/d7/fdb808c1b061e5ee49623a3a53edb41f.jpg)
円成寺の門
さて、ようやく柳生街道(滝坂の道)も終わり、バスに乗って帰ろうとしたのですが、
1時間以上待たなければバスがこないことがわかりました。
「次のバス停まで歩こう」
「それで、まだ時間があるようならその先へ向かっても良いし」
話し合った結果、帰路方向へと369号線をバス停を経由しながら歩くことにしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/29/4343760e530bd7dade732442cc3736e7.jpg)
凍った池。うめ子はこんなことをやっているのに、ボクがしようとすれば怒られました。
しばらくは、呑気に道路歩きも楽しく、次々にバス停を通過して歩きました。
途中「乗る意志を見せなければならないバス停」などというものがあり、それが立て続けに3か所あります。
「人がいない場所だから、きちんとしたバス停は無いんだね」
「確かに、こんなところでバスに乗る人もいないだろうね」
大慈仙バス停から平清水口バス停、そこから「乗る意志を見せなければならないバス停」を3つ通過したあたりで、
ボク達の乗るバスが来るまで20分ほどの余裕がありました。
20分もあれば、次のバス停までは軽く歩けるなと、ボク達はさらに先へと向かいました。
これが重大な判断ミスだと気付くのに、そう時間はかかりませんでした。
なにせ、歩いても歩いてもバス停が見えてきません。あたりには民家もなく、景色の良い峠道です。
さすがに動揺し、やや早足となり、小走りとなり、ついには駆け出すほどの焦りようとなりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/ab/ff43f7359005f14d823627f43fb958d5.jpg)
まだのんびりしていた辺り 14時08分 下中の川バス停
必死の思いで時間ギリギリにバス停に到着し、バスに乗ることができました。
こんなに焦った山歩きは久しぶりです。わりと楽なコースだったはずなのに、激しい疲労感に襲われました。
でも、いつもそうですが、満足のいく山歩きでした。
それではまったねー。
新池から山道を歩き、道路を横断して階段を上りました。
その後、小橋を渡り、蛇行した山道を歩きます。
しばらくすると、フェンスのはられた小さな広場のようなところに出ました。
地獄谷石窟仏です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/3f/c6e3c443d57140e9e1a23ebb2db15ae5.jpg)
9時36分
中央のお釈迦様は奈良時代後期の作といわれていて、
その両隣りの薬師如来、十一面観音は室町時代ごろに彫られたようです。
そんな時代から、今までよくここまで奇麗に残されてきたものです。
苔に覆われてはいますが、石仏の色と苔の緑が相まって、なかなか神秘的なものです。
周囲にはフェンスがはり巡らされ、近くに行けないようになっているのですが、
それらは最近設置されたもののようにみえます。
石を切り出した奇麗な壁面に掘られた石仏。確かに、落石などあってもおかしくない場所にあります。
事故防止の防護柵だと思われますが、石仏の維持のためでもあるのでしょう。
でも、それでは今まではどうやって維持してきたのでしょうか?
ほったらかしで、訪れる人の触れるがままだったのでしょうか。
ただ山を歩きに来たボク達には、これからの石仏の行く末まではわかりません。
あまりにも厳重な防護柵に、やや辟易しつつ、先へと進みます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/60/10766b74d8200371baecfef28daa2e69.jpg)
低木の茂った、平たんな道を歩いていると、向かいから来た人とすれ違いました。
わりと有名な柳生街道ですが、ここに来て初めて出会った人間です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/13/6a3d2206f4e9efa2b7d816a598e84f3d.jpg)
視界が開け、ウネウネとした下り道
山腹の道をなにごともなく、静かに歩きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/69/5eb71ca331e9aa1d80644bfaf6e62fd6.jpg)
9時52分 小橋
小橋を渡り、渓谷の道を歩きます。
視線を谷の向かいへとやれば、大きな氷柱が目に付きます。
どこかから滲み出した水が、草をつたい、人の背丈ほどもある氷柱へと変ぼうしていました。
街道の初めの方でも、よく氷柱をみかけましたが、朝夕極端に冷え込むのかもしれません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/d7/cc3a2bea3f8811e63f0a1d7a5c452656.jpg)
わりと急な坂を上ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/0e/a82461c5a15ea2057ce3abf2881b33db.jpg)
その後、軽く下り、そこから階段を上ると、稜線のような平たんな道に出ます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/b3/233ce4ee3923ca675c39806643e58644.jpg)
開放感のある、平たんな道を歩いていると、休憩するのにちょうど良い場所がありました。
道から少しそれ、小高くなっている場所なので、ここでお昼休憩をとることにしました。
日差しは心地よく、寒さなど感じさせないほどです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/f6/39cd32a6d29a2c6c32edd4e1c24b7a89.jpg)
10時10分~10時45分 お昼休憩
この日は前日に、大阪市内の四天王寺近くにある「天王寺源氏堂」さんにて名物カメカステラと、
赤飯を購入し持って来ていました。
ここの赤飯は絶品で、わざわざ買い求めたくなるほど美味しいのです。
カメカステラもやわらかくておやつには最高でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/00/a0a4960fa7a20f29b866d1a1ece9815c.jpg)
石切峠
休憩場所からすぐ、道路に出ます。
ここが石切峠で、このまま円成寺(この先5.5km)へと向かってもよかったのですが、
どうせここまで来たのだからと、近くの芳山(ほうやま/518m)へ上ることにしました。
道路を右折し、少し先に赤いペンキの塗られた木があり、そこから左手の山へと入ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/1f/4feb153cc885b75773bfb9ce4aa0f392.jpg)
道路に出たところにあった分岐道標(300m先には峠の茶屋があるようです)
芳山へは、テープをたよりに黙々と進みます。
途中、何か所か他の道と合流していたり、石碑があったりしていてやや複雑な登山道となりますが、
ある程度の勘で先へと進みます。
10時57分 石碑(他の道と合流)
10時59分 合流地点
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/9d/27aa6b66a9f321e92d5cc6eea862dee4.jpg)
11時07分 芳山
三角点がありますが、地味な山頂です。
ここまで来たからには、芳山二尊石仏も見にいくことにしました。
一般的には石切峠の先にある、峠の茶屋付近から山道へと入れば、二尊石仏へと行けるようです。
ボク達は芳山へ先に上ったので、二尊石仏が後回しとなりました。
やはり分かりにくい道で、標も無く困っていたところ、向かいから来た年配の男性に道を教えてもらいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/bd/b1c5b38db5d19f899ec1a64b12efdabb.jpg)
11時15分 芳山二尊石仏
芳山からやや北東へと少し下り気味に歩いた先に、石仏はありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/ea/923be26da88b0ae9611f5186b36eccae.jpg)
石仏のある空間は広々としており、荘厳な雰囲気を作り出しています。
石仏からは複雑に山道がからみあっていて、
どこを歩いているのか判然としないまま、方角でいうと芳山から真東にある田園地帯へと下りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/f4/09b71d66638d1ff001a138c7edefa39f.jpg)
11時30分頃
田園地帯を南へと歩き、田をまくように東北東へと向かいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/2f/cf1d2c632c14abf2710ee38e0adac42d.jpg)
11時42分 分岐
分岐を右へと折れ、山間の道を進みます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/bb/5685a3818f5ac79d0bb53d0a4a131285.jpg)
山間部の田園風景。これは柳生の隠田(かくしだ/年貢の徴収を避ける違法田)ではなかったか?
などと人目に付かなさそうなこのあたりの田を見ていて、空想が広がりました。
なにより、民家も無く、人もいませんから。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/ef/6ef6f54b885e4c065e05e90c39459dae.jpg)
11時55分 道路
道路に出て来ました。
右(南)へと折れ、進みます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/b1/da82d428ba6028b4868cd12c6ffece5d.jpg)
しばらく歩くと、左手に道標があり「東海自然歩道」の入り口となっていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/08/999283ed6af76ade26ad7568dcf79c7b.jpg)
12時03分
ここからの道は、とてもわかりやすく、のんびりと歩くことができます。
気をつけることは「東海自然歩道の道標を見落とさない」ということだけです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/2a/4d2986ebcff56112818e24cc848569ce.jpg)
12時38分 道路 茶屋
滝坂の道も後半、少しくたびれた気分でだらだらと歩きます。
30分もすれば、道は石畳となり、国道369号線へと出てきました。
道路わきには茶屋があり、わらびもちやうどんを楽しめるようです。
ボク達も入ろうかどうしようか悩みましたが、必要に迫られてはいなかったのでやめておきました。
(風情のある、ゆっくりできるお店のようでした)
茶屋からすぐのところに、円成寺の入り口があり、庭園へと入ります。
お寺の中も見たかったのですが、観覧料が必要そうだったのでやめておきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/d7/fdb808c1b061e5ee49623a3a53edb41f.jpg)
円成寺の門
さて、ようやく柳生街道(滝坂の道)も終わり、バスに乗って帰ろうとしたのですが、
1時間以上待たなければバスがこないことがわかりました。
「次のバス停まで歩こう」
「それで、まだ時間があるようならその先へ向かっても良いし」
話し合った結果、帰路方向へと369号線をバス停を経由しながら歩くことにしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/29/4343760e530bd7dade732442cc3736e7.jpg)
凍った池。うめ子はこんなことをやっているのに、ボクがしようとすれば怒られました。
しばらくは、呑気に道路歩きも楽しく、次々にバス停を通過して歩きました。
途中「乗る意志を見せなければならないバス停」などというものがあり、それが立て続けに3か所あります。
「人がいない場所だから、きちんとしたバス停は無いんだね」
「確かに、こんなところでバスに乗る人もいないだろうね」
大慈仙バス停から平清水口バス停、そこから「乗る意志を見せなければならないバス停」を3つ通過したあたりで、
ボク達の乗るバスが来るまで20分ほどの余裕がありました。
20分もあれば、次のバス停までは軽く歩けるなと、ボク達はさらに先へと向かいました。
これが重大な判断ミスだと気付くのに、そう時間はかかりませんでした。
なにせ、歩いても歩いてもバス停が見えてきません。あたりには民家もなく、景色の良い峠道です。
さすがに動揺し、やや早足となり、小走りとなり、ついには駆け出すほどの焦りようとなりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/ab/ff43f7359005f14d823627f43fb958d5.jpg)
まだのんびりしていた辺り 14時08分 下中の川バス停
必死の思いで時間ギリギリにバス停に到着し、バスに乗ることができました。
こんなに焦った山歩きは久しぶりです。わりと楽なコースだったはずなのに、激しい疲労感に襲われました。
でも、いつもそうですが、満足のいく山歩きでした。
それではまったねー。