楽善な日々

新社会人となった楽と、大学生善、おとん、そしておかんの日々を綴ります。新しい街に引っ越して、新しいスタートを切りました。

梅干しの思い出

2023年07月25日 | 2023年日記
昨日は梅を干してみた。
ときどき、庭先に出ては、
梅をひっくり返す。
この作業をしないと、梅と梅がくっついてしまうらしい。

網の底をたたいて、
ひょこひょこと梅をひっくり返していると、
お隣のおばあちゃまがベランダから声をかけてきた。

「あらあ!梅干ししているの?
 ちょっと見に行ってもいい?」

梅を囲んでしばらくおしゃべり。

「私、まったくの初心者で何もわからないのですけど、
 これで合ってますか?」
「いいのよ~。これで!
 懐かしいわねえ。東京の実家にいたころは毎年していたから」

祖母から母へ、母から子供へ、
梅干しの作り方は代々伝わって、
梅干しを庭先で干す風景は
夏の風物詩のようなものらしい。

梅を干す光景が
懐かしい日々を呼び起こし
しばらく思い出話に花が咲いた。

東京の実家での暮らし、
結婚して、こちらにやってきたこと、
お姑さんとの苦労話。
でも、そんな苦労があって今がある。
今は幸せな日々なので、ありがたいという。
お隣さんのおかんさんとも仲良くなれて嬉しいわ。
いえいえ、こちらこそ。

「出来上がったら、ちょうだい。
 私に一個、お父さんにも一個」
「いやいや、二つと言わず、もっともらってください」
「紫蘇もつけてもらおうかしら」
「いいですよ!でも失敗したらごめんなさい」

梅干しが思い出させてくれた
懐かしい日々のお話を
聞かせていただいた午後でした。

7月25日   おかん