息子善は、大学のテスト期間の真っただ中。
もうすでに色々とやらかしてくれている。
昨日は寝坊して大遅刻しそうになった。
おとんが急遽大学まで車で送っていって、
車を降りてからはダッシュ。
どうにか間に合ったそう。
ただ、テストを受ける前にすでに力尽きていたらしい。
善のことは、とにかく心配。
楽のことは、安心してみていられたのに。
何故だろう。
楽の方が年上だからだろうか。
楽が女の子だからだろうか。
もっと違う理由がありそうだけど。
二人が赤ちゃんだったころを思い出した。
はいはいする赤ちゃんだったころ。
楽は冒険家だった。
広い公園の入り口で抱っこしていた楽を下におろすと、
どんどんと公園の奥を目指して進んでいった。
時々、振り返って私がいることを確認すると、
また前を向いて、どんどんと進んでいく。
サッカーをしている小学生軍団の合間をくぐりぬけ、
ベンチで座っているおばあちゃんの前を通って、
どんどんと進んでいく赤ちゃん。
冒険家の後ろ姿。
善は驚くほど速いはいはいをする赤ちゃんだった。
まるで疾走する馬のごとく、とっとことっとこ。
ただ、向かっていく先はいつでも、
私のいる方へ。
ちょっとでも善のそばを離れると、
必死の形相で、馬のような速さで駆けてくる。
涙とよだれでぐちゃぐちゃの顔で、
うえっうえっと泣きながら。
私から向こうへと進む赤ちゃんと
私の方へと駆けてくる赤ちゃん。
三つ子の魂百まで?
いやいや。
来たる長い夏休み、
新しい挑戦をたくさんして、
善も一回り成長するかもしれない。
おかんはいつでもここにいるから、
安心して後ろ姿を見せていいよ。
冒険してきてごらん。
7月19日 おかん
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