
1年前。
卒論に追われる楽と、
浪人生活で心の元気を日々失っていく善。
おろおろする私。
いつ終わるともしれない、不安のループにはまっていた日々だった。
子供たちのピンチに、
親は見守ることしかできない。
受験を代わってあげることなんてできない。
卒論だって書けない。
だから、パソコンを閉じて、
ブログをお休みして、
来る日も来る日も見守った。
1年が飛ぶように過ぎて行った。
心が痛かったり、少しほっとしたり、また落ち込んだりするうちに。
気が付くと、いつの間にか新しい日々がスタートしていた。
長女楽は、新社会人。
今、一人暮らしをしている。
とうとう家から、巣立っていってしまった。
幸い、勤務先は東京だから、ちょくちょく帰ってきてくれるけれど、
やっぱりとても寂しい。
ちょこちょこLINEに送ってくれる写真を見ると、
自炊やお弁当も頑張っている様子。
「元気?」
と聞くと、
「超元気」
と返ってくる。
よかった。安心。
浪人生だった善は、ようやく大学生になれた。
一丁前に白衣を着て、実験実験の日々。
この間はプレパラートにベンツのロゴのようなカビが生えたそうな。
にこにこと報告してくれた。
なんだか楽しそうに大学生をしている。
中学時代の友達も、高校時代の友達も、
また遊びに誘ってくれるようになった。
浪人生の善を気遣って声をかけないでいてくれたのだろう。
友達に囲まれて、上機嫌の善。
1年前の暗い表情は、今はない。
1限があるときは、東京に住んでいる姉の部屋に泊まりに行く。
兄弟ふたり、仲良くやっている様子。
安心。安心。
ふたりの新生活が始まる直前、
引っ越しもした。
新しい街で、新しい家での生活がスタート。
新しいことだらけの4月、少し落ち着いた5月、そしてパソコンを開いた6月。
これからまた、日々の日記をブログに書いていこう。
辛かった1年も思い出しては書いていこう。
またまた、初めの一歩から。
6月23日 おかん
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