仕事を辞めてからも
時々英語の家庭教師をしている。
友達の会社の一室を、教室として使わせてもらって。
昨年度までは、
中3男子ふたりの受験指導をしていた。
アニメやゲームの話で盛り上がりそうになるのを
軌道修正しながら、わいわいがやがや授業していた。
高校生になった二人は、元気にしているだろうか。
また会いたい。
今年度はその男子のうちのひとりの妹さん、
小学1年生の女の子に英会話を教えている。
バスケの得意なMちゃん。
どんな歌を歌おうか考えたり、
絵や数字やアルファベットを描いたカードを用意したり、
一応レッスン計画をたてて臨むのだけれど、
Mちゃんはいつも私の計画の斜め上をいく。
始めは緊張しながら、
歌を小さな声で歌っていたMちゃん。
私の描いたカードを見ると、急に元気な声で、
「おかん先生、思いついた!!
ひもを用意して、カードをひもにテープでくっつけてね、
壁に飾ろう!
M、テープ用意してくるから、おかん先生はひも用意してね」
次のレッスンのとき、
Mちゃんは、バックパックからセロテープを土台ごと取り出した。
お家で家族が使うセロテープをそのまま持ってきた様子。
「おかん先生、飾ろうよ~!!」
「なに、Mちゃん、こんな重いセロテープ持ってきたの?!」
一緒に何枚ものカードをひもにくっつけて、
壁にひもを渡して、お誕生日会みたいな要領で飾り付け。
友達の会社の一室が、英会話教室みたいになった。
モチベーションもあがりそう。
固い画用紙でカードを作っていったこともある。
壁に飾ったカードよりも頑丈に作って、
ゲームにでも使おうかと考えて作ってみた。
「おかん先生、思いついた!
おかん先生、カードを部屋の色んなところに隠して!
Mが探すゲーム!」
「なるほど~!Mちゃん思いつくねえ。
じゃ、先生が "What's this?" って聞くから、
見つけてきたカードの英語を答えてね」
Mちゃんの思い付きを、ちょっとアレンジすると
とてもよい英語のレッスンになるのだ。
「次はおかん先生が探す番ね。Mが隠すから。
Mが " What's this?" って聞くからね。ちゃんと答えてね」
今では張り切って大声で歌を歌うMちゃん。
「おかん先生は歌わないで!今日はMだけで歌うから!」
いつの間にか一人で英語の歌を歌えるようになっている。
今日もこれから家庭教師に行ってきます。
今日はどんなレッスンになるだろう。
また、私の斜め上を行ってくれるかな。
7月6日 おかん
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