番外でも、キセキレイの興味深い行動を観察できた。人々が滝に魅せられるのは、その迫力、抗しがたい圧倒的な水の力を全身に受け止められるからだろう。その場に在るだけでいいのだ。その魅力は人を寄せ、共に在る歓びから唄い踊りが興り、信仰が生まれる。滝からの路すがら、ゴミを拾いながら戻る若い女性がいた。心が洗われる思いだ。自然に身をまかせ、今回も同行の知人ができた。本当にお世話様でした。ありがとう御座いました。
ところが滝見をするために、15分程登ってくるので、皆さん東屋の中の腰掛に座ってしまう。絶えることなく人が入るので、咥えた水生昆虫を巣に運んでいけない様子なのだ。近くの岩や木の枝にとまって戸惑っている。それでも滝壺からの流れに戻っては、また蜉蝣と思われる水生昆虫を追って捕まえていた。嘴いっぱいなのに、よく咥えられるものだ。