悪人

深津絵里は好きな女優さんで、彼女がどこかで賞を取った時から見たいなぁと思っていた映画です。
福岡で撮影したシーンも幾つかあると聞いてたしね。
ちょうど先日テレビで放送していたので、録画しておいたのを昨日見ることができました。
（以下多少ネタばれありです）

何んとなぁくストーリーは分かっていたけど、想像してたのとはちょっと違ってびっくり。
見ていておもしろかったけど、共感はできませんでした。
というのもメールのやりとりがあって、その中で二人の気持ちがつながっていく過程がないので、
会ってすぐホテルに行くという彼女の気持ちも、
人を殺したと告白されて、それでも好きで一緒に逃げてっていう気持ちも
自分にはちょっと理解できなかったから。

主人公があの女性を殺してしまうのは、そういうこともあるんだろうなと思う。
ほんとはいい人で、真面目に働いてても、ちょっと歯車がくるってとんでもない目にあうって普通にある。
自分のことばっかり考えてる若者も、友達に見栄はりたくて嘘つく若い女の子もたくさんいる。
でも正直みつよ（深津絵里の役）みたいな人ってそうそうおるもんじゃなかろう。
被害者の家族の気持ちも加害者の家族を取り巻く状況もそれなりに伝わってくるだけに
自分にはみつよの存在がどうも浮いて見えました。

とはいえ、最後はどうなるんだろうって見入ってしまったし、終わり方はちょっと感動しました。
殺人犯がみつよの首を締め始めた時はえぇ～！？なんでよ！？とびっくりしましたが、
あれも彼なりにみつよを愛するゆえの行動だったんですな。

あと、自分が知ってる場所も幾つかでてきたので少しテンションあがりました（笑）。