HAVE A NICE SHAVE

クラシックシェービングと男性スキンケアのノート

カートリッジかみそりとクセ

2017-12-08 15:41:15 | ヒゲソリ雑記
私はカートリッジカミソリのコスト高に閉口して両刃カミソリを始めた。
それまでは電気シェーバーとカートリッジ式を併用していた。ウェットシェービングは理髪店で髭を剃った時のような疑似体験ができるので両刃以前よりウェットのほうが好きだった。

やがて両刃カミソリの存在を知って購入することになり、最初はお約束どおりフェザーポピュラーを購入してその後すぐにメルクール33cを購入した。調子に乗ってソープ3種類、ブラシ2種類、替刃のサンプルを多数購入した。
コストを抑えるつもりで始めたクラッシックシェービングだが既にこの時点で小遣いから数万円を投下しておりもう後には引けない。クラッシックシェービングを身につけることは、は私にとって必須目標となったのであった。

ところが当初、全くもって上手く剃れなかった。剃れる部分があったり剃り残している部分があったり、仕上がりが安定しないのだ。出血こそ大したことはなかったが、部分的にヒリヒリしたり、剃り残しがあったり、仕上がりが安定しない。カートリッジ式の頃と比べて仕上がりが安定しないのだ。
正直自信を失いかけ、やはり科学技術の進歩と共に進化した現代のカートリッジを財布のやせ細るのを我慢しつつも購入するするしか無いのだろうか?
ところが後悔後に立たず、既に大金(自分にとって)を投じたクラッシックシェービンググッズが大量に棚に陳列されている。苦し紛れでネットを巡回、いろいろなユーザーのコメントを拝見して自分のシェービングを見直すことにした。

結果を言うとこれがよかった。
剃りが安定しない理由はカートリッジ式カミソリの時に知らずに身についていた手首を使う癖だった。
頭ではわかっていたつもりだったが軽く考えていたのかもしれない。顔の表面は角度が複雑だが、皮膚の湾曲に合わせてホルダーの角度を適切に保つ意識を重要視していなかったようだ。カートリッジ式ならヘッドが上下に動くのが普通なので傾斜角を意識しなくてもある程度傾ければ自分で最適な角度に固定される。
また両刃の場合、ホルダーによっても最適なホルダーの傾斜角は違う。これを神経質なくらい気をつけて剃るようにしたところ仕上がりが安定して平均化し、マイルド系替刃であってもカートリッジ式以上の出来上がりを手に入れる事ができた。その後、角度調整だけでなく、ヘッドを僅かに回転させながら剃る方法にも気が付き、曲面的な肌に対してもスムーズに剃れるようになった。そのことに気がついてしばらくは角度を確認しながら剃っていたが、やがて自然に剃ってても手首を固定して剃るクセが身につき、今では意識しなくても剃れる用になった。

このことで道具を使いこなす喜びを見つける事ができた。やはり両刃ホルダーを使うのは楽しい。
そのうちまた何か気がつくことがあるのかもしれないが達成感を味わえるとは良い道具を持ったと思う。

余談だがKAIゴールドステンレスという昭和の時代から発売されているレトロな姿の使い捨てカミソリを気まぐれで買った。社会人なりたての頃、安いので買ってみたが全然上手く剃れなかった。
ふとそのことを思い出し再挑戦してみたくなった。
今度は両刃カミソリのお陰でこちらにも多少知識がある。
予め髭に水分を十分含めた後、3パスで剃り上げる。もちろん手首は使わずにヘッドの角度を意識しつつシェービング。持ってみるとわかるのだがこのカミソリは非常に軽いので髭を切るときヘッドが暴れる特徴があるようだ。ならばと人差し指をヘッドに軽く添え、ほんの少しだけ圧力を加えつつ剃っていく。

3パス+タッチアップを終え、水洗顔を終えた自分を鏡で見て一人ニヤニヤした。
どうやら自分のシェービングはレベルアップしたようである。






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