日記に書きそびれている展覧会の中から、銀座の2つのギャラリー話でございます。
まずは、シャネル・ネクサス・ホール「レイモン ドゥパルドン写真展 DEPARDON / TOKYO 1964-2016」
http://chanelnexushall.jp/program/2017/depardon/
(会場内写真撮影可)
写真に全く疎いわたくし、レイモン・ドゥパルドンのお名前すら知らなかったのですが、マグナム・フォトにも所属するフランスを代表する写真家で、映画監督でもあるのですと。
東京オリンピックの取材で初来日した1964年から、2016年のカラーによる撮り下ろしまで、ドゥパルドンが見た東京を3つの時代に分け、それぞれピンク、白、黒の壁で迷路のように展示。
さすがシャネル、毎度の事ながら会場デザインもオシャレよのぅ。
★1964
競技場の中だけでなく、オリンピックに沸き立つ東京を撮った写真もたくさんあり、興味深うござります。
もちろん競技場内のお写真も色々。
右端は、男子100mで当時世界タイ記録を出したボブ・ヘイズなのですと。
アベベ、お名前だけは知っておりますが、こんなお方だったのですな。
閉会式の皇太子昭仁親王と美智子妃。お若い。
★1985-2008
★2016
ウェネト的には、2016年のカラー作品より、1964年の作品がツボでありました。
会期は10月1日まで。
もうひとつは、ポーラ ミュージアム アネックス「板東優『ポートレイトから始まる線の果て』」
http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/index.html
(会場内写真撮影可)
板東優の作品を観るのは、たぶん今回初めてやも。
デッサンを中心に、立体作品4点も含め、25点の展示でございます。
パネルのご本人のお言葉。
「20代の頃、彫刻で空気を表現したい、
彫刻は空気だと答えを出した。
空気を表現するにあたり、手始めに線を描く。
生きた線を描く為に、ポートレイト、ヌード、生きた樹、自然を
ドローイングする、線の蓄積を試みる。
その結果、一本の凝縮された線で描ければ、
私には、生きた塊となり、彫刻に等しくなる。」
木炭で描かれた方々。
《空気のかたまり》は、鳥の子紙に墨汁、ガラスペン。
石膏の彫刻《佇むLyn》の後ろに見える《空気の風景》は、特殊麻紙に墨、ガラスペン。
ブロンズの《midori》
こちらの会期も10月1日まで。
シャネルネクサスホールとポーラミュージアムアネックスは歩いてすぐゆえ、ご興味ある方はハシゴなさりませ。
銀座のかような展覧会話などは、また後日・・・たぶん