ウェネトさまの館

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羽耳うさ日記★デミタスカップの愉しみ(八王子市夢美術館)

2022年10月04日 20時14分37秒 | 展覧会・美術関連

お久しぶりでござる。
本日は訳あって、ウェネトさまの弟分である拙者、蒼羽がブログ更新つかまつる。

先週の話じゃが、八王子市夢美術館「デミタスカップの愉しみ」を観ましたのじゃ。
https://www.yumebi.com/exb.html
(写真撮影スポットあり)


 
村上和美氏の2000点以上のデミタスカップコレクションから、ミニチュア含め約380点の展示。
デミタスカップは、濃いコーヒーを飲む為の、ちっちゃなカップでござる。

お供のEは、観初めてから気づいたのじゃが、昨年10月に渋谷区立松濤美術館で観たツボな展覧会の巡回展じゃった(汗)

なれど素晴らしいコレクションで観応えありありじゃし、写真撮影できる作品が松濤では3点だけじゃったが、本展では数多いからの、昨年のウェネトさまのブログと重なってしまうが、拙者も書くぞよ。

会場入って左手の空間は写真撮影可。嬉しいのぅ。


 
ここには各章から数点ずつ展示されておるゆえ、個々の写真は以下の各章に載せまする。
(載せた写真は全て撮影可の作品、あるいは入口のパネルを撮った作品じゃよ)

構成は以下の通り。気になった作品もリスト順に。

【第1部 デミタス、ジャポニスムの香り】

★1章:シノワズリの流行
・スポード(イギリス)《金彩花卉文蝶ハンドルトロンブルーズ形カップ&ソーサー》1790-1820年 
シノワズリ&伊万里金襴手の影響。カップの外側は紺に金の花、内側は金一色。把手が紫の蝶。

★2章:ジャポニスム
[1節 花鳥]
・コールポート(イギリス)《金彩竹雀文カップ&ソーサー、ミルクピッチャー、シュガー入れ》1881-1890年


 
・シャルル・アーレンフェルト(フランス)《金彩花鳥文カップ&ソーサー》1894-1930年代
撮影不可で、入口のパネルのお写真をば。
研磨金彩のカップにアッシュゴールドとエナメルで、美しい花鳥のエンボス。


 
[2節 梅、桜]
・コールポート(イギリス)《金地桜花文カップ&ソーサー》1883年 
六角形のカップに丸みの八角形ソーサー。金地に燃えるような赤い桜。

[3節 植物と昆虫]
・ピルケンハンマー(チェコ)《金彩花鳥文透かし彫りカップ&ソーサー》1870-1875年頃
クリーム地に金彩。金の透かし彫りが美しい。

[4節 文様など]
・ミントン(イギリス)デザイン:クリストファー・ドレッサー/イギリス、ジョン・モートロックの発注品《ターコイズ地丸花文と梅うぐいす文様 透かし彫りカップ&ソーサー》1875年
トルコブルーに金が鮮やかでイスラムチック。梅やうぐいすの文様、雷紋の透かし彫り。

[5節 IMARI]
・コープランド(イギリス)《伊万里写し金彩カップ&ソーサー》1850-1899年


 
★3章:日本製のデミタス
・久保(九谷)《「千顔」カップ&ソーサー》1900年代前期
小さなカップの内外もソーサーも、着物を着た小さな人々でみっしり埋め尽くされ、本当に千人描かれていそうな狂気の沙汰ぶりがツボ。

・加藤春光(瀬戸)《金彩唐子図とんぼハンドルカップ&ソーサー》1910年代頃


 
・ノリタケ(名古屋)《白鳥図カップ&ソーサー》1911-1921年 
綺麗な水色の地に白鳥。金の盛り上げ、ビーディング、スパイラル、モールドなどの細工も美しく、ちょっと結弦くんの「ノッテステラータ」のイメージじゃ。

★4章:アール・ヌーヴォーへ
・ボドレイ(イギリス)《金彩植物文水鳥ハンドルコーヒー、ティーカップ&ソーサー》1875年頃
鮮やかピンク地に金彩で葦や蒲が描かれ、羽根を広げて立つ水鳥が盛り上がり、ぐるんと曲げた長い首が把手。

・KPMベルリン(ドイツ)《花卉文カップ&ソーサー》1900年代前期


 
・ローゼンブルフ(オランダ)絵付け:H.G.A.ヘフナー、J.W.ファン・ロスム《花鳥文カップ&ソーサー》1904年 
白地に緑の鳥と紫の花。カップに把手なし。細い枝で踏ん張って羽ばたく鳥が可愛い。

★5章:アール・デコのデミタス
・アヴィランド(フランス)《金彩幾何学文カップ&ソーサー 》1894-1931年
プラチナ彩と、青と緑のエナメルジュール装飾で、アラビア風の幾何学紋様が美しい。

・メーベンドルフ地方の工房(ドイツ)《金彩三角連続文カップ&ソーサー》1929-1935年

 
 
【第2部 デミタス、デザインの大冒険】

★1章:ガラス製のデミタス
・未詳(チェコ)1900年代前期
カップもソーサーも貝殻型。透明ガラスに金の波の渦巻き模様。

★2章:機能のかたち
チョコレートカップ、トロンブルーズ、テニスセットなど、用途に合わせた形。

・コアフ(フランス)1891-1914年 チョコレートカップ


 
・コープランド(イギリス)アメリカ、ティファニーの発注品1891-1930年頃
蓋付きデミタス。カップの両側に把手。

★3章:装飾のかたち
・中部陶器(名古屋)1900年代中期
カップもソーサーも把手も蝶の形。鮮やかローズ色と金色。眼状紋はグリーン。

★4章:かたちのお花畑
・マイセン(ドイツ)1860-1880年
撮影不可でパネルのお写真。
マイセンの代表的なスノーボール・ブロッサムに、立体的なバラや小鳥たち。


 
★5章:これなに?のかたち
野菜・果物・貝などなど様々な形。

・ロイヤルバイロイト(ドイツ)1902-1920年代
まるごとキャベツのカップ&ソーサーとミルクピッチャー。どちらも把手はロブスター。

★6章:華やぐ技巧
金彩、ジュール、パリアン、透かし、銀巻きなどなど様々な技法。

・アダレイ(イギリス)1886-1905年
撮影不可でパネルのお写真。夢のような花と装飾が美しい。


 
★7章:覗いて愉しむ
上から観られるように16点を展示。

・ロイヤルウースター(イギリス)絵付け:ホラス・プライス(カップ)、エドワード・タウンゼント(ソーサー) 1930-1932年
カップの内側とソーサーに、瑞々しい桃やサクランボや葡萄。カップの外側は金一色。

★8章:デミ・デミ・パーティー
ひとつの展示ケースに様々なデミタス。

・ロイヤルウースター(イギリス)絵付け:レジナルド・オースティン 1929-1930年
すっきりした形に、写実的な孔雀の絵柄。

★9章:デミタスの愉しみ、デミタスの喜び
村上和美氏が2000点以上のコレクションから選んだ作品を、メッセージと共に展示。

・ピルケンハンマー(チェコ)《金彩花鳥文角形カップ&ソーサー》1887-1918年
小鳥ちゃん可愛い。金色の把手の形が東洋風じゃ。


 
・コールポート(イギリス)《金彩ジュール連続文カップ&ソーサー》1891-1919年
これにコーヒー入れて飲むより、ソフトクリーム巻き巻きして食べたい・・・(こらこら)


 
・ミントン(イギリス)パツィオパット:アルボイン・バークス《金彩女神とキューピッド図パツィオパットカップ&ソーサー》1910-1920年


 
・コールポート(イギリス)《メダリオンとジュール金彩カップ&ソーサー》1891-1919年


 
・ミントン(イギリス)アメリカ、ティファニーの発注品 《金彩花卉文カップ&ソーサー》1883年


 
・ロイヤルウースター(イギリス)デザイン:ジョージ・オーウェン《金彩ジュール透かし彫りカップ&ソーサー》1880年頃
透かし彫りの緻密さ薄さがハンパなく、影も綺麗。
不器用大王なお供のEが扱ったら、割れてしまいそうじゃ。


 
★10章:ミニチュアのカップ&ソーサー


 
37点のミニチュア、愛らしい事この上なし。ビスうさの拙者にもちっちゃ過ぎるサイズじゃ。
キャプションはナシ。8点を観た順に並べるぞよ。


 
展示室を出ると、


 
右手に「デミタスカップ 人気投票」コーナーが。
おひとり様3粒のコーヒー豆を取り、10点のデミタスカップから好きなものを3点選んで、コーヒー豆で投票するのじゃ。
しっかり投票したが、どれが1位になるのかのぅ。


 
様々なデザインの美しいデミタスカップ、目の保養でござった。
会期は11月27日まで。
松濤美術館で観逃した御仁も、ご興味あらばぜひ。

観終わって、まちかん殿と待ち合わせ、まちかん邸へ。
今回なにゆえ拙者が来たかと申すと、まちかん殿が衣装を作って下さるとの事で、採寸して頂く為なのじゃ。
どんな衣装を作って頂くかは、まだヒミツじゃ。フフ

採寸の後、まちかん家の方々と記念撮影。服を着るのを忘れたままじゃった(汗)


 
下にいるまるっとした3匹は、『吸血鬼すぐ死ぬ』なるマンガに出てくるアルマジロのジョンじゃ。
今まで知らなかったのじゃが、マンガも読ませて頂き、すっかりジョンのファンに。
真ん中の小さいジョンは、まちかん殿の手作り。可愛いのぅ。

まちかん家の2匹の可愛い猫にもたくさん遊んでもらい、美味しい手作りケーキもご馳走になり、お土産に、手作りのシフォンケーキとキウィ&リンゴジャムや、新潟のお煎餅なども頂いたのじゃった。

まことに美味しゅうござりました。かたじけのうござる~。


 
★本の話
昨日はAERA発売日で、本屋の開店と同時に突入して購入したのでございます。
結弦くんの特集が、蜷川実花が撮影したお写真と、独占インタビュー記事じゃからの。


 
お供のEはこの表紙を見ただけで卒倒したが、どの写真も結弦くんの美しさが人間離れしており、この世のものでない感ありありで凄すぎじゃ。
拙者のお仲間のビスクドールかとも思うたぞよ。

モードな衣装4着を完璧に着こなしておるのも凄い。眼福眼福~♪