美しい外海の海岸、背後には緑溢れる山、岬に抱かれた静かな入り江の村。このような景色の中、小さな岬の端に遠藤周作文学館はあります。晴れた日には遥か五島列島の一部が望まれ、此処から見る夕日は素晴らしいそうです。しかし「沈黙」の司祭ロドリコがひそかに上陸したのはこんな入り江の村であったのではないでしょうか。…「沈黙」の始まりです。
長い間、尋ねたいと思っていました。遠藤周作の純文学が好きで特に「沈黙」は最もショックを受けた一冊です。キリシタン禁制下の日本に潜入したポルトガル司祭、信徒達に加えられる残忍な拷問に接し殉教か背信か苦悩する。かくれキリシタン達の精神性の高さに驚きました。読んでいて苦しくて、苦しくてたまらなかった事を思い出します。
遠藤周作は「沈黙」の取材旅行で長崎を歩き何時の日か自分の文学館を此処に…と考えていたそうです。
遠藤周作は「沈黙」の取材旅行で長崎を歩き何時の日か自分の文学館を此処に…と考えていたそうです。
博多に一泊し、モツ鍋を食べました。内臓はレバー以外は苦手なのですが、美味しくて驚きました。モツを綺麗に処理してあるから臭くないそうですが、皮の内側の白いとろとろが旨味があって優しく融けていくのです。”モツ”からくる語感は”駄物”などと勝手に思っていましたが、こんな品の良い味に出会い見直しました。だしは鶏がらから取ってあるらしく、綺麗に澄んだスープでした。
ごま鯖、明太オムレツなど食べて見ました。玄界灘で荒波にもまれて育ったごま鯖は、身が締まっていて甘くて本当に美味しかった。明太オムレツ、私にも家で出来ま~す。
ごま鯖、明太オムレツなど食べて見ました。玄界灘で荒波にもまれて育ったごま鯖は、身が締まっていて甘くて本当に美味しかった。明太オムレツ、私にも家で出来ま~す。