Mrs.Uponwaterのブログ

日記です♪

かんなみ仏の里美術館

2013-03-30 15:46:25 | 日記

函南の桑原地区には平安時代の「薬師如来像」や鎌倉時代の「阿弥陀三尊像」(国の重文)などの仏像が里の人々の厚い信仰のもとに、千年の長きに亘って守られてきたと言う歴史があります。明治時代後半、仏像の散逸を防ぎ後世に伝えるため、桑原の長源寺に薬師堂を建て仏像24体を一同にしたそうです。こんな片田舎の小さな集落(現在でも当時を彷彿とさせる)に古の人々の熱い精神生活があった事を知り感無量だった。仏様はお顔がとても端正で若々しく品格がある。その中の「十二神将立像」は丈1メートルもあり、それぞれユニークなお顔で十二支を頭に抱き迫力がある。これらは東西南北の方位を表し何時でも厄災から守ってくれると信じられた。しかし一木から彫られたものでなく部分を彫って組み立てた物だと聞いた。「吾妻鏡」に石橋山合戦で戦死した北条宗時の墳墓堂が桑原郷にあったことが記されていて、北条時政(韮山願成就院にお墓があり源頼朝の舅)が息子宗時の慰霊のため仏師実慶に造らせたのが「阿弥陀三尊像」と言う。こうした片田舎の歴史も面白いと改めて思った。造詣の深いKさん御夫妻との半日とても有意義でした。新しい知識を得る…また生きる力が湧きます。