白内障の治療を受けている。診察の際、”眼鏡をそこの箱へ入れて”と言われ眼鏡がすっぽり入る筒があった。この筒にはもう何十人と言う人の眼鏡が入った事でしょう…と思ったら私の手は後ろにある自分のバッグにさっと眼鏡を投げ入れていた。先生は”そんな事する人は初めて見た”としつこく五回も繰り返した。そして”コロナが怖いんでしょ?”と。(解っているじゃないの先生)コロナから身を守るのは自分自身で…と強く思っているから私は黙っていた。最も大変な潔癖症の私だから。 NHKBS で三人の学者の”コロナ後の世界の人類の行方”と言う鼎談を観た。藤原辰史京都大学准教授が”何処へ行ってもまず消毒、潔癖主義の暴走はどうすれば良いか?行動を狭め生きにくくする”と話され、ナチス・ドイツは他民族を受け入れない潔癖主義がもたらした悲劇だと言う。ガァ~ン!私は衝撃を受けた。度が過ぎた潔癖症は本当に生きにくい。少し”いい加減”になればいいのかなあ。”文明国家とは弱者にどう接する事が出来るか”に係っていると結んでいた。潔癖主義は”良”だと思っていたが過去に”負”の歴史があった事、学んだ。