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今年は兎年、図書館の紹介コーナーで「イスタンブールの占いウサギ」町田純著が、未知谷出版であることを知り読んでみた。未知谷は拘りのある出版社です。兎や猫、かもめ、熊などがイスタンブールの街に、トルコ人やロシア人に混じって生活している。ファンタジーなど好きではない私なのに引き込まれてしまった不思議な世界。イスタンブールの哲学的なガイドブックのよう。その中での童話、何とも温かく、愛らしく…兎の失踪には胸を痛め、有り得ない話なのに胸ときめき、感動する自分を発見して驚いた。摩訶不思議な町田純の世界、もっと探検したいと思う。
英国のミステリーの女王クリスティーもこの街を愛した。