Mrs.Uponwaterのブログ

日記です♪

外海町

2009-10-28 11:44:00 | 旅行
美しい外海の海岸、背後には緑溢れる山、岬に抱かれた静かな入り江の村。このような景色の中、小さな岬の端に遠藤周作文学館はあります。晴れた日には遥か五島列島の一部が望まれ、此処から見る夕日は素晴らしいそうです。しかし「沈黙」の司祭ロドリコがひそかに上陸したのはこんな入り江の村であったのではないでしょうか。…「沈黙」の始まりです。

遠藤周作文学館

2009-10-28 10:46:31 | 旅行
長い間、尋ねたいと思っていました。遠藤周作の純文学が好きで特に「沈黙」は最もショックを受けた一冊です。キリシタン禁制下の日本に潜入したポルトガル司祭、信徒達に加えられる残忍な拷問に接し殉教か背信か苦悩する。かくれキリシタン達の精神性の高さに驚きました。読んでいて苦しくて、苦しくてたまらなかった事を思い出します。
遠藤周作は「沈黙」の取材旅行で長崎を歩き何時の日か自分の文学館を此処に…と考えていたそうです。

博多のモツ鍋

2009-10-28 09:50:18 | 旅行
博多に一泊し、モツ鍋を食べました。内臓はレバー以外は苦手なのですが、美味しくて驚きました。モツを綺麗に処理してあるから臭くないそうですが、皮の内側の白いとろとろが旨味があって優しく融けていくのです。”モツ”からくる語感は”駄物”などと勝手に思っていましたが、こんな品の良い味に出会い見直しました。だしは鶏がらから取ってあるらしく、綺麗に澄んだスープでした。
ごま鯖、明太オムレツなど食べて見ました。玄界灘で荒波にもまれて育ったごま鯖は、身が締まっていて甘くて本当に美味しかった。明太オムレツ、私にも家で出来ま~す。

甘露醤油

2009-10-27 16:17:49 | 旅行
柳井市名産に甘露醤油と言うお醤油があります。天明年間岩国藩主にこの醤油を献上したら芳醇な香りと風味に「甘露、甘露」と歓声を上げた事がきっかけで「甘露醤油」と名付けたと言います。4年もの歳月をかけて作られる伝統の再仕込み醤油です。甘露の字の如く少々甘いのですがお料理屋さんでは刺身醤油として出て来ました。納豆、お豆腐、お浸し、焼餅、卵かけご飯などにかけたら美味しいでしょう。

柳井市と国木田独歩

2009-10-27 15:10:03 | 旅行
国木田独歩は千葉県銚子で生まれ関東圏の人と思っていましたが、少年期と青年期を柳井市で過ごしているそうです。父親が司法省のお役人でいわゆる転勤族だったらしい。「置土産」と言う作品に柳井市に住んだ頃を回想して藤坂屋の三角餅の事を書いている事を知りました。「餅は円いのが普通なのに、客の眼を引くように三角にしたら、餡を包むのにも手間がかからず、これが当たった。」明治27年の事です。この藤坂屋が今も三角餅を売っていました。写真は藤坂屋です。
因みに神奈川県湯河原には”独歩の湯”と言う足湯パークがあります。独歩が湯河原を愛し、度々訪れ”湯河原ゆき”とか”湯河原より”など書いているからです。

柳井市 白壁の街

2009-10-27 14:16:37 | 旅行
所用があり山口県柳井市へ行って来ました。柳井市は山口県の東部、”周防”いい国名です。駅から少し行った所に白壁の街並みがあります。江戸時代の商家で室町時代の町割がそのまま残り、岩国藩のお納戸として栄えたそうです。
松本清張は”白壁と川のある街”で「歩いている人間も静かなものだし、店の暗い奥に座っている商人の姿も、まるで明治時代からその習慣を受けついでいるような格好であった」と書いていますが、当にその通りで土曜日の昼少し前、人々もコト、コトと静かに振舞っています。昔に引き戻されその中に自分がいる、不思議な感じでした。

ガーデン・キャンドル

2009-10-19 21:38:22 | 日記
ロンドンのオーガニック・レストラン、デイレスフォードのトイレ、ドアを開けたら小さなキャンドルがゆれていました。何とも言えない穏やかなゆったりした気持ちになる香りです。これがアロマセラピー…と初めて知りました。”Fig Leaf”無花果の葉の香りです。早速手に入れました。
秋の夜長、ゆれる炎と自然の香りが心の奥深く沁み込み、癒されました。ワックスは勿論100%ナチュラルです。無花果は旧約聖書にも出てくる古い果樹ですね。葉や果実、白い樹液、すべて薬用として使われて来たそうです。”Fig Leaf”の香りに癒されるのも納得です。




フルーツ・インフュージョン・ブレッド

2009-10-16 17:50:04 | 日記
ロンドンからの帰りヒースローでハロッズのトロピカル・マンゴ・ティーを買ってみました。フレーバー・ティは好きではないのですが、REAL FRUIT PIECESと書いてあり、マリーゴールド、ハイビスカス、ひまわり、熟したマンゴのミックスです。香りが自然でとてもいい。濃いばら色、微かな甘みと酸味、人工的なものは一つも加えられていません。お友達に少し分けました。彼女は偉い!そのお茶の後のフルーツを入れてパンを焼きました。ミックス・フルーツの香りがほんのりと上品です。明日は素晴らしい朝食になるでしょう。

女三人のシベリア鉄道

2009-10-14 20:31:07 | 日記
森まゆみ著「女三人のシベリア鉄道」集英社を読みました。明治の末から昭和の始めにかけて、パリにいる夫、鉄幹に会うためにシベリア鉄道に乗った与謝野晶子、離婚後女友達とロシアを目指した宮本百合子、パリに住む好きな男性に会うために旅立った林芙美子、それぞれ三人の旅を追ったノンフィクションです。何と勇気のある行動力のある女性達でしょう。驚き感心しました。子供や夫を残して旅に出る…。晶子は七人もの子供がいました。情熱は倫理を捨て去り、苦難をも恐れず行動させるのかも知れません。当然、今日より比べものにならないほど大変な旅行、冒険旅行記?…と共に彼女達の波乱に富んだ半生も描かれ面白かった。今や情熱も無くなり安易な方向に流れて行く私、反省しました。

スペルト小麦

2009-10-13 15:32:27 | お料理
ロンドンのハービー・二コルズの食料品売り場で次女に頼まれSpelt Soupというイタリアのオーガニック・インスタント・リゾットを買いました。私もお味見…。
粒小麦がプチプチしてボルチーニ茸味で美味しい。でも…Speltは家畜用の飼料と辞書には出ています。しかしTuscanというイタリアの会社はこのSpeltに拘りを持ち情熱を傾けていると言う。スペルト小麦はトスカーナ地方で栽培されローマ時代には食べられていたと言うのです。正真正銘のトラディショナル・フードと書いてあります。ビタミンA、B、Cやミネラルは勿論、栄養価は高いがカロリーは低い、健康的な食べ物、今の時代にぴったりです。家畜の飼料が…です。