娘から珍しいチョコレートを貰った。カカオ70%は外国では80%もあるから知っていたけれど、全く違うカカオの味がします。一種類のカカオ豆に黍砂糖を加えてあるだけ。名前の如くタンポポの如く鄙びた味わいです。しかしこれはマダガスカルの小さな農家と契約して豆を買い工場ですべてローストして成型、バーのラッピングと製品にするまで、要するに”Bean to Bar”までやっているそうです。ですからその各々の工程で操作し(しかし一種類のカカオ豆に拘り)独特のチョコレートを作るというのです。チョコレートまでクラフトの時代がやってきたのですね。サンフランシスコから日本に上陸したばかりらしい。一片を丁寧に味わっています。
入院する一月の半ばもうスナップエンドウの5cmほどの苗が10本350円で売っていました。いつもトマトを植えている所に植えて、横浜へ出かけたのです。二ヶ月が過ぎ帰って二週間後ぐらい、眼も庭を覗く余裕が出来ました。あららら…もう立派に鞘があちこちについています。しかし雑草が絡んで矮性のスナップエンドウなので良く解らなかった。写真はもう5回目の収穫です。お友達も一回取って行ったわね。まだお高いスナップエンドウ、ちょっぴり得したかな?。甘くて何もつけず茹でたてが美味しい。
これも麻布十番のビストロ・カマツダの今が旬の白アスパラガスのムースです。ホワイト・アスパラガスとホタテのとろっとしたムースと薄いジェリーの幕のミルフィーユ仕立てになっています。アスパラガスの微妙な味と香りを生かしていながら、ほんのりホタテの味もする。大変な気を配らなければ出来ない繊細な味だとつくづく思った。次女夫婦はグルメです。
次女たちがやって来て快気祝いをしてくれた。入院中彼らはハード面でのサポートを何くれとなく面倒を見てくれ助かったものです。ヴィンテージと言われる2008年物のシャンパンと麻布十番の"La Charcuterie Kamatsuda"(Bistro Kamatsuda)のフレンチの前菜やテリーヌを買ってきてくれた。いつもお店の前を通り美味しそうだと見ていたが高そう…と。モエ・シャンドンのピンク・シャンパンは病み上がりの身体にスッと沁みこんだ。どれも優しいが数々の香辛料を使い上品な奥深いフレンチです。筍の香辛料炒め(珍しいですね)はバジルは解ったが後のスパイスは見当がつかないくらい、今までに無いスパイシーさ。芽キャベツと貝の和え物にケイパーとピンクペッパーとの香りは一段と口の中で美しく広がる。生白アスパラガスのテリーヌやパテもしつこくなく塩気も控えめ、全て手間暇かけての一品です。体調は思わしくなかったけれど次女たちの励ましと珍しいFoods で楽しいひと時だった。気になっていた庭も少しすっきり…感謝感激!
まだまだ”全快”では無いけれど手術をしてやっと三ヶ月、先日の診察ではチタンのボルトもしっかりついているし、移植した自分の骨も成長してきて順調と主治医は言ってくださった。そこで心を寄せて下さった方々にけじめとして”快気祝い”をお送りした。”アパレイユ”と言い田舎のケーキ屋さんのものですが、立派で見事で夫が探してきて何時しか我が家の大好物になりました。夫は仕事でS市へ出かけた時は何時もお土産に買ってきてティータイムを楽しんだものです。ラスベリー・ジャムのミルフィーユの軟らかめのバウンドケーキを大きなアーモンド生地の風呂敷で包んであるみたい。ラスベリーの酸味とアーモンドのパリパリの甘さがとても良くマッチして、赤いリボンが贈り主の気持を表しているのも気に入っています。しんどい時心を寄せて下さった皆さん本当に嬉しかった、有難う。