東北大学、東京大学、岡山大学、ミラノ大学の国際共同研究成果です!
2022(令和4)年 5月 19日
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/
<発表のポイント>
◆概 要
緑茶に含まれるカテキンは、抗酸化作用や抗菌作用など人体に良い効果が期待されていますが、植物のストレス低減や生理的な反応にも影響を与える可能性がありそうです。
東北大学大学院工学研究科の魚住信之教授らの研究グループは、東京大学大学院理学系研究科、岡山大学、ミラノ大学との共同研究で、植物の気孔の開閉調節を担うイオン輸送体を阻害する2つの天然化合物を緑茶の成分から見いだしました。これら化合物は天然除草剤・バイオスティミュラントの候補物質としても期待されます。
本研究は、5月出版のAdvanced Science誌に掲載されました。
なお本研究は、東北大学大学院工学研究科のほか、東京大学大学院理学系研究科の河野優助教、岡山大学学術研究院環境生命科学学域の村田芳行教授、宗正晋太郎准教授、ミラノ大学のAlex Costa教授との共同研究として行われました。JSPS、JST-moonshot、BIP、ミラノ大学の支援を受けました。
緑茶に含まれる二種類のカテキン(CGおよびGCG)は、乾燥時にABAにより誘導される気孔閉鎖を抑制(緩和)する。
ABAを処理すると気孔が閉鎖し蒸散できなくなり葉面温度が上昇する(左列、緑色(上)→赤色(下))。ABAとカテキン(CG/GCG)を同時処理すると気孔は開口し続けるため葉の温度はほとんど変わらない(中列・右列、緑色(上)→緑色(下))。
◆論文情報
タイトル:Green tea Catechins, (-)-Catechin Gallate and (-)-Gallocatechin Gallate, are Potent Inhibitors of ABA-Induced Stomatal Closure
(緑茶成分のカテキンガレートおよびガロカテキンガレートはABAが誘導する気孔閉鎖を抑制する)
著 者:Kanane Sato, Shunya Saito, Kohsuke Endo, Masaru Kono, Taishin Kakei, Haruka Taketa, Megumi Kato, Shin Hamamoto, Matteo Grenzi, Alex Costa, Shintaro Munemasa, Yoshiyuki Murata, Yasuhiro Ishimaru, Nobuyuki Uozumi
掲 載 誌:Advanced Science, 2022
D O I: 10.1002/advs.202201403
U R L: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/advs.202201403
◆詳しいプレスリリースについて
植物の乾燥適応経路を抑制する天然化合物の同定- 緑茶で植物もストレスから開放される -
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r4/press20220518-1.pdf
◆本件お問い合わせ先
<研究に関して>
東北大学 大学院工学研究科 バイオ工学専攻 教授 魚住信之
TEL:022-795-7280
<報道に関して>
東北大学工学研究科情報広報室 担当 沼澤みどり
TEL:022-795-5898
東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室
TEL:03-5841-8856
岡山大学総務・企画部広報課
TEL:086-251-7292
<岡山大学の研究担当に関して>
岡山大学学術研究院環境生命科学学域 村田芳行教授、宗正晋太郎准教授
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 農学部
https://www.okayama-u.ac.jp/user/agr/profile/nougaku01_6.html
<岡山大学の産学連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:086-251-8463
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
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岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
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岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
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産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2022年5月期共創活動パートナー募集中:
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岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
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国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/
<発表のポイント>
- 緑茶に含まれる二種類のカテキンが、乾燥に対抗する植物の反応経路を抑制することを解明した
- イオン輸送体を標的にした植物調節剤(バイオスティミュラント)の探索法の有効性を示した
- 人・環境に配慮した安全な除草剤の候補分子への展開が期待される
◆概 要
緑茶に含まれるカテキンは、抗酸化作用や抗菌作用など人体に良い効果が期待されていますが、植物のストレス低減や生理的な反応にも影響を与える可能性がありそうです。
東北大学大学院工学研究科の魚住信之教授らの研究グループは、東京大学大学院理学系研究科、岡山大学、ミラノ大学との共同研究で、植物の気孔の開閉調節を担うイオン輸送体を阻害する2つの天然化合物を緑茶の成分から見いだしました。これら化合物は天然除草剤・バイオスティミュラントの候補物質としても期待されます。
本研究は、5月出版のAdvanced Science誌に掲載されました。
なお本研究は、東北大学大学院工学研究科のほか、東京大学大学院理学系研究科の河野優助教、岡山大学学術研究院環境生命科学学域の村田芳行教授、宗正晋太郎准教授、ミラノ大学のAlex Costa教授との共同研究として行われました。JSPS、JST-moonshot、BIP、ミラノ大学の支援を受けました。
図1.本研究成果の概念図
緑茶に含まれる二種類のカテキン(CGおよびGCG)は、乾燥時にABAにより誘導される気孔閉鎖を抑制(緩和)する。
図2.植物の葉面温度の観察結果(引用論文より)
ABAを処理すると気孔が閉鎖し蒸散できなくなり葉面温度が上昇する(左列、緑色(上)→赤色(下))。ABAとカテキン(CG/GCG)を同時処理すると気孔は開口し続けるため葉の温度はほとんど変わらない(中列・右列、緑色(上)→緑色(下))。
◆論文情報
タイトル:Green tea Catechins, (-)-Catechin Gallate and (-)-Gallocatechin Gallate, are Potent Inhibitors of ABA-Induced Stomatal Closure
(緑茶成分のカテキンガレートおよびガロカテキンガレートはABAが誘導する気孔閉鎖を抑制する)
著 者:Kanane Sato, Shunya Saito, Kohsuke Endo, Masaru Kono, Taishin Kakei, Haruka Taketa, Megumi Kato, Shin Hamamoto, Matteo Grenzi, Alex Costa, Shintaro Munemasa, Yoshiyuki Murata, Yasuhiro Ishimaru, Nobuyuki Uozumi
掲 載 誌:Advanced Science, 2022
D O I: 10.1002/advs.202201403
U R L: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/advs.202201403
◆詳しいプレスリリースについて
植物の乾燥適応経路を抑制する天然化合物の同定- 緑茶で植物もストレスから開放される -
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r4/press20220518-1.pdf
◆本件お問い合わせ先
<研究に関して>
東北大学 大学院工学研究科 バイオ工学専攻 教授 魚住信之
TEL:022-795-7280
<報道に関して>
東北大学工学研究科情報広報室 担当 沼澤みどり
TEL:022-795-5898
東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室
TEL:03-5841-8856
岡山大学総務・企画部広報課
TEL:086-251-7292
<岡山大学の研究担当に関して>
岡山大学学術研究院環境生命科学学域 村田芳行教授、宗正晋太郎准教授
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 農学部
https://www.okayama-u.ac.jp/user/agr/profile/nougaku01_6.html
<岡山大学の産学連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:086-251-8463
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
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岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
「岡大TV」(YouTube):https://www.youtube.com/channel/UCi4hPHf_jZ1FXqJfsacUqaw
産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2022年5月期共創活動パートナー募集中:
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岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
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