岩瀬駅をスタートしたときはうす曇りで、

道もなかなかいい感じだった。

しかし行くほどに日差しは強くなり、日陰のない畑や田んぼに真っ直ぐな道が伸びていて、

2㎞のあたりから早くもかあちゃんの走り方が怪しくなり、リュックの重みで身体が左右に振れ、腰が落ちてくるオバサン走りになっていた。
雨引休憩所を過ぎ、

7㎞を過ぎたあたりで、このままではヤバいと思い、かあちゃんのリュックをオヤジが背負うことにした。

前にかあちゃんのリュック、後ろに自分のリュックを背負い、腕も振れない状態で真壁まで走った。
真壁から再び自分でリュックを背負ったが、

1㎞も行かないうちにまたまたオヤジが背負うハメに
りんりんロードは途中から一般道に出てしまうところがあり、

広い道路のアスファルトの輻射熱がムッと襲いかかり、激しくのどが渇く。
しばらく県道を行くと、再びりんりんロードの入り口があり、そこからは左右に桜の木が植えられている気持ちのいい道がつくばへと続く。

つくばの休憩所はかつての駅の名残をとどめていて、

りんりんロードの中間であり、筑波登山のベースとして車を停めている人も多い。
ここでかあちゃんと荷物を置き、身軽になった男どもは予定通り30㎞を走破するため出発するが、2㎞も行かないうちにヘロヘロになる「シゲちゃん」と「ホリちゃん」。
彼らのペースにまかせ、オヤジは一足先に5㎞先の折り返し地点へ走った。

しばらく待っているとふたりがやって来たが、未知のキロ数にかなりヘバッている。
だが、ここから折り返してようやく30㎞なのだ。
反省期のオヤジに負けるな若者共よ
最後の5㎞はふたりとも足が上がらず、頭が下がりがちになっていたが、なんとか完走した。
しかし、フルマラソンの道はまだ遠いのだ。
今回それがよくわかったと思う。
来るべき「大阪マラソン」は、「ホリちゃん」は完走できるだろうが、かあちゃんはかなり怪しい。
また、その頃には当落がわかっている「東京マラソン」に、今年も誰かが当選しているだろう。
笑顔でゴールするために、さらなる練習が必要だと強く思った。
しかし終わってから考えると、気温31,2度の真夏日の中、みんなよく走った。
身体中が火照ってしょうがなく、「シゲちゃん」なんか東南アジアの現地人みたいに日焼けし、かあちゃんもサングラスをかけていたところだけ白く、ヘンなパンダみたいになってしまったし、「ホリちゃん」も真っ赤っかですぐに皮が剥けそうだ。
地震で被害を受けて使えなかった露天風呂が、ようやく復旧した「つくば湯」で汗を流し、生ビールが身体に染み渡る心地よさにひたり、みんなそれぞれの達成感を感じたハズだ。
さて今月は、25日の「越後湯沢秋桜ハーフマラソン」を残すのみ。
オヤジは昨年の、下り坂で足がつって思うように走れなかった雪辱をはらさらきゃならない。
来週1週間は、またまた節制だな、こりゃ