お好み夜話-Ver2

解放感とは程遠く

朝から水も食べ物も口にせず、雨の中歩いてドスコイ病院へ。

ここ3、4日毎日、腹の中のステントの違和感が不快で、歩いてもストレッチしても気分がすぐれない。

およそ1ヶ月半、腹の中に異物を入れていた不快感もあと少しで終わる。

9時半の予約に間に合うように、隅田川沿いの遊歩道を急いだ。


受付して採尿、レントゲン。

ほどなくして診察室へ呼ばれて入るが、担当医から説明を受け今後の診察予定を打ち合わせただけでまた待合室へ。

なんだ😳、即スッキリさせてくれるのかと思いきやそれから延々待たされて、もう一つの検査「腎動脈エコー」の時間になってしまい、そちらを先に。

ヌルヌルするゼリーをみぞおちのあたりに塗られ、グリグリされながら息を止めたり吐いたり小1時間、再び泌尿器科の外来へ戻ってみれば、座るイスもないくらいの超満員。

隣の産婦人科の近くで空きを見つけ、座って待つこと3時間。

かれこれ12時間も水を飲んでいないから、喉がカラカラだ。

やはり病院というところは、病んだ者をさらに打つシステムなのだ。

予約などというものを軽く無視しても平気な施設は、今どき病院をおいて他にないだろう。


もういい加減イヤになりかけたところで名前を呼ばれ処置室へ入ると、

「はいこちらへ入って、ズボンとパンツを脱いで座って」

飛田新地のやり手ババアでもこれほどぶっきらぼうではないぞ😡、と言いたくなるナースに指をさされてそのイスを見れば、この歳になってはじめての屈辱を味わった拷問器具のようなイスだった。

やり手ババアのナースは、洗濯機のような機械の中から取り出した器具の端末を、仰向けに倒れて大股開きになったイスの傍らのモニターに接続して、直径5ミリほどのチューブの先端にネバネバのゼリーを塗りたくり、今や不安におののくオヤジを見やり、

「これが、中に入るの」

と、意味ありげに笑うのであった😱


だがそれからゆうに10分は大股開きのまま待たされ、すっかり気持ちも体の一部もごめんなさい状態だ。

肛門までスースーする寂しさを感じた頃、せかせかと医者があらわれ、いきなり黒光りする器具を挿入しようとするので、思わず、

「麻酔はかけないの⁉️ 」

と問うと、

「まあ、すぐ終わりますから」

と、シラッとして告げ、口答えのスキも与えずに、
ズブッ ‼︎

がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~・・・・・・



待つこと3時間半、処置1分。

とてもこの模様は筆舌に尽くし難いのでご想像にまかせますが、どうしてもオヤジの無様を笑いたいとおっしゃる豪の者には、コッソリお話ししてもいいが・・・・👎


ただとても悔しかったのは、あのやり手ババアのナースの、

「はぁい、オッシマーイ😜」

という声を聞き、やらずボッタクリならぬ、ぜんぜんその気じゃないのに刺激されて自然現象で終わってしまったような情けない気持ちになってしまったことだ。

それに、異物が体の中から取れればもっと解放されると思ったら、虚しく気だるい脱力感しかなかったのがガッカリした。


さらにさらにガッカリしたのは、出血があるかもしれないので抗生剤と水をマメに飲むことと、酒は飲まないように言われたことだ。

しかも、人をよっぽど信用ならない酔っ払いだと疑っているのか、医者から1度、ナースから2度、事務の女の子と薬剤師からも、飲まないようにと念を押された。


というわけで、今宵のオヤジは不機嫌で壊れそうな精神状態です。

家には帰りたくないし、ヤカラの嘲笑を聞いたらいきなり殴りかかるかも知れず、「投げちゃん」が目の前にいたらヨヨヨと泣き崩れるかも😭


何処かでリセットするのだ・・・・・・・

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