お好み夜話-Ver2

それでも春は来る

昨日の日曜日、暖かかったので、家でグダグタして用もない電気を使うのはやめて、みんなで走りにいこうと提案すると、かあちゃんも小僧も“う~ん・・・”と煮え切らない。

それなら浅草あたりまで歩いて行くのはどうかと云うと、それならいいという。

気が変わらないうちにさっさと家を出て、汐入公園を通り隅田川沿いに浅草へ向かった。


歩きながら高速道路を走る車を見ていた小僧が、タンクローリーの数を数えだした。

はじめは気にしていなかったが、よくよく見ると、高速6号線を常磐道・東北道方面へ何台ものタンクローリーが走っていくのが目についた。

べつに隊列を組んで走行しているわけではないが、メーカーもまちまちなタンクローリーは、隅田公園に着くまでにおよそ15、6台も走り過ぎるのが確認できた。

きっと、ガソリンや石油を満載して被災地へ届けてくれるのだろうと、少しだけ安心して見送った。


隅田公園には、もうすでに花を咲かせている桜が何本かあった。

緋寒桜なのか、彼岸桜というのか、花の知識が乏しいオヤジにはわからないが、カメラや携帯を向ける人々が大勢いて、花と634メートルに達したスカイツリーを交互に写真に収めていた。

ソメイヨシノの蕾もいくらか膨らんでいたし、開花まではそう遠くないだろう。



人の営みや困難に左右されることなく、季節は確実に春へと向かっている。

カモメやハトは何事もなく宙を飛び、人のくれるエサを求めて地に降りる。

震災の予兆を、彼らは感じるのだろうか ?

空は、巨大なエネルギーが噴出される前に変化するのだろうか ?

風はざわめき、不穏な空気を伝えるのだろうか ?

人の予測をはるかに超える自然の中で、何ができるのか ?

わからない。

わからないが、ただひとつ言えるのは、生きている限り立ち止まらないということ。

立ち止まらなければ、道は開けるということ。



ガラにもなくそんなことを考えながら歩いた、14.24㎞、19259歩、脂肪燃焼量30.2gのお散歩だった。

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