お好み夜話-Ver2

キタナラカッテクレ

10月最後の夜はなんだかバタバタと忙しく、いつのまにか調子コキが赤羽のキャバレーのボーイみたいな蝶ネクタイでやって来たときもかまっちゃいられなかった。

ヤツとしたら、その格好でジャ~ンと登場したかったのだろうが、早々都合よくはいくものか。

そしたら示し合わせたように、「ちち」と「ユイたん」と「ホリちゃん」と「むっちゃん」もやって来たけれど、それすらかまっちゃいられないほどバタバタだった。

なんとかひと段落してワケを聞くと、調子コキは友達の結婚式で来たといい、「ちち」以下はどこかで飲み食いしてたまたま会ったということだった。

ちょうど汗もかいてのども渇いた頃合い、調子コキご持参のお酒も冷えたことだしありがたく頂くべく封を開けると、その匂いを嗅ぎつけるようにちょこっとお手伝いしてくれた「チエさん」が厨房に入ってきたので3杯グラスに注ぎ、カウンターの内と外で乾杯。

飲んだことのない銘柄だが美味い。

というわけでペロッと飲み干し、調子コキ「バーバー」と「ホリちゃん」は先に「碧夢」へ流れた。


山ほどある洗い物と鉄板掃除を済ませ「碧夢」へ行くと、すでにいい気持ちのふたりとふたたび乾杯。

こんな時間まで平気の面で呑んでるってぇことはだよオマエ、勝手知ったる我が家にお泊りかい⁉

すると「「バーバー」ガハハと笑い、もしマラソンかなんかで留守だったら勝手に入って泊まるつもりだったと、しゃあしゃあと宣う。

この調子コキめ👊 危険な男に合鍵を持たせてしまった😰

するってぇとオマエ、いつでも我が家に出入り自由じゃないかっ‼

う~んしょうがない、じゃあ立ちションベンなんぞしてないでとっとと帰るのだ・・・。


翌朝、川の字で調子コキが寝ているのを見た小僧は、起き抜けブツブツでたらめニュースで騒ぐこともなく、ひとり静かに安眠していたオヤジは野太い宮城弁で起こされることとなった。

しぶしぶ起きて居間に行くと、換気扇の下で一服してる「バーバー」にコーヒーを飲むかと聞けば、すでに飲んでいるという返事。

勝手知ったる我が家で、主人より先にモーニングコーヒーとは優雅だの😤

ちなみにオマエ、寝ても覚めても顔がパンパンじゃないか、どんだけ自由なんだ。

まだ成長中だからね、あ、オレ、オヤジと同じハイパーテンション気味、ときどき血圧180ぐらいあんの😁

バカかオマエは⁉ 一緒に酒なんぞ飲んでんじゃねぇよ、クスリ飲めクスリ。

でもさぁ、下手にクスリ飲んでモッコリしたらどうすんの❓

しるかっ‼


などという会話を交わしながら、、フッと気づく。

オマエ、せっかく我が家にいるんだからワシの髪を切れ、それが一宿一飯の恩義ちゅうやつだろう。

ということで、我が家のスキカルとなまくらハサミで髪の毛をカットしてもらった。

うん、持つべきものは床屋さんの知り合いだ👍

ま、合鍵持ってるのはちと危険だけどね。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「過去ログ」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事