お好み夜話-Ver2

走ることについて語るときに僕の語ること

「村上春樹」の本を、一度も読んだことがなかった。

これほど話題になっている世界的な作家だというのに、今まで縁がなかったというほかない。

作家のイメージを勝手にこっちで作り、それで「まあいいや」、となっていただけのことだ。


ちょっと前に、雑誌「ランナーズ」か何かで、「村上春樹」がマラソンをするのだということを知った。

だからといって彼の小説を読もうとは思わなかったのだが、マラソンについて語ったエッセイがあるというので、やや興味を抱いた。

今どき昔ながらの文壇のセンセイというイメージの作家の方が少ないだろうが、アクティブな作家の中でもマラソンをするというのは、それでも珍しいような気がした。

でも「村上春樹」が、

「マラソンは素敵なスボーツです。さあみんなで健康的に走りましょう」

なんて主張しているようにはどうしても思えなかったので、一度読んでみようと思ったのだ。


本屋さんに行くたびに、思い出して書棚を探すのだが、小説はたくさんあってもマラソンについての本はどこも置いていなかった。

昨日、久しぶりに本屋さんへ行ってみたら、あったのでお買い上げ。


まだ読んでいないのだが、カバーの裏に

「もし僕の墓銘碑なんてものがあるとしたら、『少なくとも最後まで歩かなかった』と刻んでもらいたい」

とあるので、自らの肉体を苦しめて得た何かが読み取れるのだと思う。

「村上春樹」には到底及ばないにしても、自分がなぜ走るのかを再確認させてくれそうだ。

はたで何を思われようとも、健康的とかストイックとか流行とか、ましてドMだから走っているのではない。



またまた奥川の話しで恐縮だが、チームモグランポのことをたびたび好意的に取り上げて下さるブログ
「西会津国際芸術村から緑のかけ橋」
にたくさんの写真が掲載されている。

とてもうれしいことだ。

いろいろな走り方があっていいんだと思う。

東京や大阪のような大規模なお祭りもいいし、1年に1度ぐらいは自己記録に挑戦することも大切だし、奥川のような手作りの小さな大会で地元の雰囲気を感じながら楽しむことも必要だ。

東日本大震災という惨事がなかったら、奥川へ行くこともなかったかもしれない。

何が縁なのか、これからどうするのか、具体的にはわからないが、少なくとも走る「意義」を感じさせてくれた奥川のマラソンは大切にしたい。

あらためて大会運営に関わる方や、地元の方々にお礼を言いたい。

ありがとうございました。


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