諏訪湖マラソンに2度も出場しているのに、湖の周りを走っただけで諏訪大社にも行ったことがないし、飲み食いもしていなかったので、せめて諏訪大社ぐらいは訪ねてみたかった。
時間はたっぷりあったから、駅前でレンタサイクルを借りていろいろ見て回ることにした。
まずは諏訪大社。
諏訪大社というのは、諏訪湖を挟んで上社の本宮 と前宮 、下社 の秋宮 、春宮 の二社四宮からなる。
今回は駅からそれほど離れていない、上社に行ってみることにした。
自転車で走ること20分ほどで上社に到着。
さすが全国に約25,000社ある諏訪神社の総本社だけあり、境内に一歩足を踏み入れると凛とした冷たい空気で、神域の清々しさを感じる。
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そびえ立つ御柱は裏側に回ると、重さ10トンものモミの大木を引きずってきたため、すり切れて平らになっていた。
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流れ出た手水もつららのように凍ってしまっているほど空気は冷えている。
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これが御柱を運搬するときに使う「メド」といわれるもの。
どっかの政治屋が口走った「一定のメド」って、これからきてるのかしらん ? (たぶんちがうよなぁ)
一枚皮で作られた日本一大きい太鼓や、「雷電為右衛門」の手形などを見てまわり、雪を戴いたアルプスを背にして諏訪湖までもうひとっ走り。
さすがに午後になると風も冷たく、湖をわたる風でさらに冷えた。
湖畔を諏訪湖マラソンの終盤20kmの辺りから、スタート・ゴールのヨットハーバーを見て湖を後にし、信州の銘酒「真澄」の蔵元へ。
試飲用のグラスを300円で買って、「真澄」おすすめの7種類を試飲し、いちばん気に入った純米あらばしりを1本、お正月用に買った。
おいしい日本酒が少し入ったとはいえ、寒風にさらされたので身体を芯から暖めたかった。
そこで駅から一番近い日帰り温泉施設、「片倉館」の千人風呂に立ち寄った。
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レトロな作りの建物、底に黒い玉砂利が敷いてある千人風呂は、さすがに1000人は入れないけれど腰の上までの深さがあり、すぐに温まって快適だった。
風呂から上がると辺りはすっかり陽が落ちて、お腹もいい具合に減ってきた。
信州入りしてまだ1本の蕎麦もすすっていなかったので、駅前の「秋月本店」で蕎麦を食べる。
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大ざるはなかなかのボリューム。
どこで食べても信州の蕎麦は外れはないが、秋月の蕎麦も旨かった。
うれしかったのは、およそ長野県一帯はビールはスーパードライの天下だけど、ここ秋月では一番搾りだ。
この2日間ではじめての一番搾りを風呂上がりにゴクゴク。
幸せな気持ちで帰りの電車に乗った。
マラソン大会が絡まない、ほんとうに久しぶりの休日らしい休日を堪能した。
これでもう年内は休みがなく、ノンストップで大晦日まで仕事をします。