最近の若者がお酒をあまり飲まないということは、実感として感じる今日この頃。
先日カウンターについた二十代前半と思しき男子大学生2人組、なにを飲んだらいいのかとメニューを見ながらあーでもないこーでもないと悩むことしきり。
仕舞いにはこのオヤジに向かって、
「すいません、なに飲んだらいいですか ? 」
と尋ねる始末。
そりゃ、このオヤジがその辺の占い師よりも人を見る目があるとはいっても、はじめたて見た高校生に毛が生えたようなボクちゃんたちの好みなんざ知ったこっちゃない。
酒を飲みたいのか飲みたくないのか、ビールなのか焼酎なのか、ワインなのか日本酒か、自分のお金を使うんだから好きなものを飲めばいいんじゃないかと答えると、じゃぁ日本酒という。
で、「美少年」がどんな感じかとさらに尋ねるので、
「美・少・年じゃなくても飲めるお酒だよ」
というと、
「ぼく、22歳です」
と答えた😒
そんな純情なボクちゃんたちは、将来の仕事、夢なんぞを熱く語り合い、一杯の「美少年」を1時間近くかかって舐めるように飲んでいたが、ひとりは飲み残して帰っていった。
「なに飲んだらいいですか ? 」と若者に問われることは、今月に入ってから4度目だ。
彼らに酒や粋や飲み屋のマナーを教えてくれる先輩や、上司や仲間がいないのは残念だ。
そして老いも若きもみんな飲み口のいい、口当たりのいい日本酒や甘い割りものしか飲まない。
むしろ女性の方が積極的に飲んだことのない焼酎や泡盛を飲んでくれる傾向で、お兄ちゃんたちはてんでオヤジにはつまらない。
一番搾りの「東京づくり」は1ケース半が空いたが、今後さらに仕入れるかどうかは悩むところだ。
なぜかというと、セコイ誰かさんのおかげで「東京」はイメージが悪く、キリンも中途半端なCMばかりでアピール度が低く、知らない人もまだ多い。
それに瓶ビールが生ビールじゃないと思っている人が大半で、生じゃないからという理由で飲まない年配の人もいるからだ。
これはひとえにビール会社の啓蒙が怠慢で、飲食店の樽生管理と提供の仕方が杜撰だからに他ならないと思う。
生ビールが何かってことを知らない大人が多すぎるし、ビール的な偽物が家計の主役になってしまっている現状がビール離れを生んだのは必定。
しかし、「東京づくり」を横浜工場で作っていることと、「東京」の味ってなによっ!(◎_◎;)って突っ込まれたらう~んと答えに窮してしまう味にも❓だな。
先日、歳のころは40十代半ばのカップルが生ビールをオーダー、銘柄を問うとこう答えた。
「スーパー搾り、2つ」
プッと吹き出してしまった😝
するともうひとつは「一番ドライ」かぁ、なんならその組み合わせでブレンドしてやろうか。
そんな老若男女のボクちゃんジョーちゃんは、「小泉武夫」教授の「我輩はビールである」を熟読すべきである。
嗚呼、ビールの復権と本格焼酎の復権を切に願うオヤジなのだ。
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