妄想「ハリー・ポッター」新作映画（第18夜 2005-09-27 13:39）

　　
一番最初の「ハリー・ポッター」の本がでたとき、当時のアルバイトの「エリちゃん」に、「貸してくれっ」とせがみ、彼女の通う女子高の図書室から借りてもらった。

ほんのさわりのところまで読んで、挫折した。

だって、つまんないんだもん。

そして、彼女からは見下された。
“このファンタジーがわからないなんて、しょせんオヤジねっ”　という目で見られた・・・。


「ハリー・ポッター」の映画はヒットして終わり、やがてかあちゃんと小僧がレンタルで借りて来た、「ハリー・ポッター」のDVDを見ていて、いつの間にか眠ってしまった。

だって、つまんないんだもん。

それ以来、「ハリー・ポッター」の本も映画も全然見ていないし、興味もない。
まあ、情報としては知ってはいるが・・・。


モグランポに来てくれる「ポッターくん」は、同じ年頃の仲間3人と、千住でむさいアパートに暮らしている。
声優志望で北海道から上京し、苦節2年半ほどか。
仲間の一人「クロダくん」が、それなりにオタク心を満足させる仕事に引き入れたので、最近は暮らしぶりもちょっとはいいのかも。
実は「ポッターくん」くん、初めて見たときから、当店でのニックネームは「ポッターくん」なのだ。
髪型やメガネが「ポッター」似だったから、一目見て「ポッター」と覚えてしまった。
だからかあちゃんなんかは本名は忘れて、「ポッターくん」としか記憶していない。
本人もはじめは少し気を良くしていた時期もあったが、最近はそのイメージからの脱却を計っているらしい。

「冬のソナタ」という韓国ドラマをもまともに見たことはないが、「ヨン様」ネタならニュースやバラエティで知っている。(オヤジ的には、ジウ姫が飲むなら、犬焼酎だってグビグビやってやる)
このあいだ、「ポッターくん」を見ていて、ハッと気がついた。
「ヨン様」って、「ハリー・ポッター」に似ているんじゃじゃないの ?
「ハリー・ポッター」が「ヨン様」似なのか。
まあどっちでもいいけれど、たまたま「ポッターくん」を見ていて思ったのだ。

そこで、妄想がムラムラと湧いた。
映画「ハリー・ポッター」の次回作は、
「ハリー・ポッターと38度線の秘密」というのはいかがでしょうか ?

【ひょんなことから英国情報部にスカウトされたポッター少年（もう青年か?）は、緊張高まる38度線へスパイとして送られる。
そこで自分に瓜二つの韓国人青年、張歩多（ハリ・ポタ＝ヨン様）に出会い、民衆を苦しめ私利私欲に走る悪の将軍（怪獣ブルカザリを魔法で操っている）の悪行を聞かされる。
恋人を将軍様に拉致された韓国情報部の張歩多青年は、ポッター少年の魔法の力を借りて、将軍様とブルカザリと戦うというオリエンタルなお話。
もちろん恋人ジウ姫は、怪獣ブルカザリにむんずと捕まえられ、高層ビルの屋上まで連れて行かれるのだ。
そしてポッターくんの乗った箒とミグ21戦闘機のドッグ・ファイト、張歩多青年とハーマイオニーちゃんとのラブロマンスと、盛りだくさんの内容。
監督はカン・ジェギュにお願いしたらどうでしょうかね。】

妄想をニヤニヤして話すオヤジに、「ポッターくん」たちは醒めた苦笑いでうなづくのであった。



現在では「ポッターくん」はもう、「ハリー・ポッター」にあまり似ていない。
だが相変わらず「ポッターくん」と呼ばせてもらっている。
紳士でスケベな彼が、けっして怒らないのをいいことに、「魔法の使えない魔法使い」と、呼ぶこともある。
せめて簡単な魔法のひとつぐらい覚えてくれてもいいのに、とも思う。
彼が目指すのは「西友」でも「SEIYU」でも、「性勇」でもなく、「声優」だということは理解しているつもりだ。