お好み夜話-Ver2

明日に向って撃て!

今年になってから、映画をぜんぜん観ていない。

4ヶ月余りも映画館に行かなかったなんて、ここ10数年なかったことだ

家でDVDなどを観ることは、オヤジの基準では映画を観たことには入らない。

以前、モグランポに毎日・毎晩居座っていた伝説の男「ウッチー」と、その件で大論争を繰り広げ、険悪な感じになってしまったことがある

「ウッチー」はまがりなりにも映像でメシを食っているプロのディレクターだから、言わんとしていることは、わかる。

が、やがて消えてしまうだろう映写機からスクリーンに投影するという、前時代的なシステムに、オヤジはこだわったのだ。

それは、常日頃から云っている

「ビデオは記録するもので、映画は記憶するものだ」

という主張にも基づいている。


ま、理屈はともかく、映画館に行くべく調べたら、“みたい !!” という写真(昔風な言い方ですな)がかかっていなかった。

「明日に向かって撃て!」以外は。


てことで、「第二回 午前十時の映画祭」の上映館である日比谷のみゆき座まで、歩いて出かけた。

ほんとうは走ってゆけば早いのだが、まだアバラが痛くて走るのはきびしかったので、テクテクひたすら歩いた。

劇場で「明日に向かって撃て ! 」を観るのは何十年ぶりだろう

たしか、渋谷の駅前にあった「全線座」という名画座で、傷だらけのフィルムでスクリーンに「雨」が降っているような状態のものを観たのが最後かもしれない。

主題歌が「雨にぬれても」だからって、スクリーン全体に雨が降らなくても・・・・って、思いながら観た記憶がある。

しかし今回はオリジナルニュープリントで、たぶんフィルムで「明日に向かって撃て 1 」を観られる最後の機会かもしれないから、期待に胸ふくらませ、汗だくになって日比谷にたどり着いた。


これまで観た映画の中で、年代や時代ごとに変わったとしても、つねにベスト3に入る映画が「明日に向かって撃て ! 」だ。

何十回観ても色褪せない、映画史に残る傑作

映像、脚本、音楽、衣装、どれをとっても素晴らしい

のちに同じキャスト&監督で「スティング」が誕生し、そっちの方がいいという人もいたが、オヤジは断然「明日に向かって撃て ! 」だ。

なんせ、タイトルからしていいじゃないか。

原題:は「Butch Cassidy and the Sundance Kid / ブッチ・キャシディ&サンダンス・キッド」というひねりのないタイトルが、邦題で「明日に向かって撃て ! 」になったのだが、このタイトルをつけた方はエライ !!としか言いようがない

ラストのストップモーションでセピアカラーになるカットを観れば、だれもが頷くのである。

「ロバート・レッドフォード」は後に、この映画で演じた役柄「サンダンス・キッド」から「サンダンス映画祭」を主催したぐらいで、とにかく「ポール・ニューマン」との掛け合いは絶妙だ。

そして毎回ジ~~ンとしてしまう名シーンが、こちら ↓


このあと「キャサリン・ロス」演じる「エッタ」が、

「あなたと最初に出会っていたら・・・・・」云々

というと、「ポール・ニューマン=ブッチ」が、

「オレの自転車に乗ったら、結婚したのとおなじさ」

と答えるのだが、う~~~~ん、泣ける。 ステキ。 

こんなセリフを、一度でいいから云ってみたいだろう。

ねぇ「サバ兄」、「ハマちゃん」


若人よ、「明日に向かって撃て ! 」観るべし !!!




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