たぶんLSDなのだと思う。
あっ、ノリピーがラリピーのこの時期、誤解がないようにいいますが、LSDというのは、化学合成されて作られた幻覚剤のことではなくて、
Long Slow Distanceの略で、読んで字のごとく、ゆっくりしたペースで長時間走るトレーニングのことであります。
身体に低負荷をかけ続けることによって、毛細血管（猛妻穴感ではない）を発達させ、心肺機能（心配昨日ではない）を開発し、持久力（時給力ではない）の養成に効果がある、といわれております。
マラソン初心者には必須のトレーニングであると、いろいろな本や雑誌に書いてあるのです。
でも、たぶん一昨日までは、LSDになっていなかったのだと感じていて、だから今日は、両腿が筋肉痛で、右膝が疼いている有様なので、ちゃんとした ? LSDを実行するにはいいかと思ったのだ。
幸い空模様も怪しく、秋のように涼しく、なが～い時間、なが～い距離を、ゆ～っくり、歩くよりもちょい早いぐらいの速度で走るにはちょうどいい陽気だったから、水元公園まで行ってきた。
大谷田の中川公園までは、師匠「auちゃんパパ」と共に走っていたが、橋を渡ってその先の水元公園へは初めてだった。
それでも、家からは10kmちょっと。
キロ7分～8分のペースで、10数年ぶりに水元公園到着
町並みや道路、川岸の風景も変わってしまったが、小学生の時に溺れそこなった辺りは見覚えがある。
あの頃は毎週のように魚捕りに来て、四つ手網で“乱獲”したものだ。
懐かしくって、公園内を1周することにしたが、みさと公園の方へ出てしまい、さらに、地元の釣りマニアしか踏み込まないような、流れと流れに挟まれた狭い土手のようなところへ迷い込み、草ぼうぼうの獣道のような小道を進むうち、木々で前方は遮られ、横ばいでなければ進めないような悪路になり、とても走ってなんて行けなくなってしまった。
片側には人家も覗けるのだが、まるでジャングルのように覆いかぶさる木々を払い除けなければ進めず、少々不安になった。
だが所詮ここは葛飾区の水元公園、道さえ続いていれば、いずれどこかに出るだろうと、躊躇せず進んだ。
すると、前方を蠢くものが・・・・・
一瞬足を止めれば、なんと拳ほどの大きさのカニだ。
そいつが大きなはさみを振り上げ、“オレ様の縄張りになんの用だ”といわんばかりに威嚇する。
そんなことが2度、3度続き、突然目の前にブルーシートの邸宅が現れた。
たっぷり2、3年は風呂にはいっていなさそうな水元の仙人が、ちょうどお昼ご飯の最中だ。
“どうもっ ! ”てな感じで、人の庭先を横切りさらに進むと、格安ブルーシート住宅がまたまた2軒、3軒。
それら全部をやり過ごすと、道は登りになり、ついに舗装路へ出た。
振り返ると、普通に公園を散策している人の目には、まったく入り口がわからないような道であった。
そんなこんなですっかり時間を取られてしまい、かあちゃんとの待ち合わせ場所、川向こうの大谷田・明神の湯に向かう時間が限られてしまった。
なんせ、午前中に入れば600円なので、それに間に合うように行かなければならないのだった。
ちょうど時間は11時30分。
あと30分で水元から大谷田まで走れるのか
ゆっくり走るというのを、とりあえず忘れ、筋肉痛と疼く膝を無視して、有酸素運動から無酸素運動に切り替えて、全力疾走した。
少しは走れるというのを実感しつつ、中川に架かる橋を突っ走り、なんとか10分前に明神の湯へ到着
デロデロの汗びっしょりだったが、風呂にはいってさっぱり。
でもこれで本当に、LSDをやったことになるんだろうか
総距離は20kmちょっと、時間は2時間40分ぐらい。
更なる筋肉痛と膝のうずきを積み重ね、帰りはちょっと歩くこともぎこちなかった。
しかしこれで、今月は走行距離80kmを超えた。
“なんで、そんなことをしてんの ”
ということを、人に言われた。
答えは簡単。
♪ あーるきはじめた みいちゃんが おんもへ出たいとまっている ♪
である。
去年までは、走ることはおろか、歩くことさえしんどかったのだから・・・・・・。
そして、走ったあとのビールが、黄金の雫に変わることを知ったから、だ。
初ハーフマラソンの南房総市ロードレース千倉まで、あと2週間
