これを完歩すると、前2大会と合わせて3大会制覇したことになり、銅メダルがもらえるのだ。
小僧は、それを目標に張り切っているが、今回は前大会の倍の距離21Ｋｍだし、スタート地点の日比谷公園に到着したときは、すでに雨が降っていた
駅のコインロッカーに、着替えと一緒に折りたたみ傘も入れてきてしまい、
“なあに、晴れ男のパワーを見ておれ”
と、雨の中を歩き出した。
が、桜田門の辺りでどしゃ降り、ずぶ濡れ
エフエム東京 のところで左折、最初のコンビニに飛び込むも、合羽はすでに売り切れで、ビニール傘を1本買い、小僧に渡す。
2軒目も、3軒目のコンビニも合羽は完売。
日テレ付近の4軒目で、たまらず傘をもう1本買うが、すでにパンツの中までビショビショ
市ヶ谷駅のコンビニで、ようやく合羽を1枚ゲット。
小僧に着せる。
神楽坂の近くのコンビニで、もう1枚合羽を見つけて着るが、すでに身体は冷え切っていた。
そのまま江戸川橋を通過し、護国寺まで来たきにはもう雨はやみそうで、大塚から巣鴨の途中で完全に上がった
初めて訪れたとげぬき地蔵で、醤油の香ばしい匂いに誘われ、焼き団子を一串買って給食する。
ちょうどここで10Ｋｍくらいだ。
駒込から六義園のところを通って本郷通りを進むと、ありゃなんと「天然寺」じゃああ～りませんか
最初にコースマップをぜんぜん見ていなかったから気づかなかったけれど、今回のコースの一部はすでに以前うろついていたのだった。
で、勢いを借りてスピードアップして歩き、東大前を通過、東京ドームから小石川後楽園を過ぎ、飯田橋から九段下へ、靖国神社のところから北の丸公園へ入り、竹橋、気象庁前、大手門を抜け、内堀通りをまっすぐ日比谷公園までひた歩く
すでに午後2時を過ぎるところで、9時半にスタートしてから5時間弱、トイレとコンビにに寄った程度で歩き続けていた。
だが最後のスパートで、膝の痛みを無視して最速で歩く。
そのスピードに、小僧は小走りになる
普段意識していないと、小僧の歩き方は、両手を前に構えた、いわゆる“ゴジラ歩き”になってしまうが、この時は両腕を振り、自然なランニングフォームになっていた。
２人して、他のウォーカーたちをごぼう抜きしてゆく。
午後2時30分、5時間かかってゴールした。
雨は上がり、傘と合羽は不要となった。
晴男のパーワーをもっと信じるべきであった
すっかり自信を持った小僧は、来月の諏訪湖マラソンを絶対完走して、MacBookをゲットすると息巻いている。
もう、完走、完走、MacBook、MacBookと繰り返すものだから、オヤジはすっかり乾燥してしまった。
だから今夜もビールが旨いのよね
