ここへ来るのは3年ぶり。
一昨年、皆んながここで走っているとき、ひとり病院のベッドで落ち込んでいたことを思うと感慨深い。
今回のメンバーは6人、師匠をはじめ「ホリちゃん」「むっちゃん」、小僧とオヤジ、そして2年ぶりのマラソン大会だというヘタレこと「タカちゃん」。
そしてこのヘタレは、「越後湯沢秋桜ハーフマラソン」で過去2回ともオヤジより先にゴールしていないのにもかかわらず、生意気にも勝負を挑んできたのだ。
息子よりも年下のヘタレと勝負するなんて大人気ないどころか、もしオヤジが勝ったら30年熟成の「ロイヤルサルート」(推定価格4、5万円)を頂くという賭けまでしちゃった。
体調は悪くないが、練習が思い通りにできているとはいえない。
しかしヘタレごときに負ける気はせず、「ロイヤルサルート」はGETしたも同然とタカをくくっていた。
ヘタレはヘタレでいざ当日となると、自信なげに言い訳がましく女々しい。
たが、ヘタレといえども潰すときは全力でかからねばならぬほど、ここのコースは舐めたらあかんほど走りがいがある。
スキー場のある山を上って下りて、さらに越後湯沢の駅前を折り返してまた上って下りるのだから、ビギナーにはキツイコースなのだ。
でもそれだけに走りがいがある魅力的なコースで、町をあげての応援もいい。
毎年、上武大学の駅伝部の学生が飛ぶように1時間10分台でゴールするところを、2時間15分以内でフィニッシュできればいいくらいのレベルの低い戦いは、9時33分にスタートした。
ウェーブスタートで第一グループの師匠は膝にサポーターをぐるぐる巻いて、第二グループの我々と共にスタートして走りアドバイスしてくれる。
リタイアしかねない小僧を見守りつつ順調に上り坂を4㎞地点を通過すると、ようやく団子状態は少し解消され、さらに進むと坂がキツくなり小僧が遅れはじめる。
5㎞地点手前で振り返るともう小僧は小さくなり、ヘタレにも抜かれた。
小僧ばかりでなく、フイゴのように荒い息のランナーをどんどん抜いていくと、まるでケムール人のように追い上げてきた「ホリちゃん」に抜かされた。
彼にも、こんなオヤジと張り合ってどうするとハッパをかけていたので火がついたのだろう。
いいことだ、たまには全力で行けと思いつつ、まだ始まったばかりとペースをくずさない。
師匠が並走してくれて最高点の大源太キャニオンを通過して、こんどはひたすらな下り坂。
体を前傾してペースを上げ、気持ちよく秋桜の咲く道路を下る。
8㎞地点あたりで、先行した「ホリちゃん」に追いつき抜き返した。
だが下り終わって最初の上り坂の折り返しで脚に違和感がおこり、息が上がりだした。
師匠についていけなくなり、やがてまた「ホリちゃん」に抜かれた😰
喘ぎながら折り返して、ちょっと行ったところでヘタレとすれ違った。
ヤバイ😱その差わずか300メートル。
10㎞を過ぎ、給水所で立ち止まったて水分補給をしていたらヘタレに追いつかれた👎🏾
お先にどうぞ、いえそちらこそ、などと言いあいながらしばらく走っていたが、16㎞を過ぎたところで左脚の付け根がつった😩
みるみるヘタレに離されるも、脚が痛くて動かない。
諦めるものか、まだまだ逆転のチャンスはあると思うのだが、こんどは右脚の付け根までおかしくなり、まるで歩くようなペースで辛うじて走る。
なんとか歩かずに陸橋を越え、湯沢の駅前に入ると、折り返してきた師匠とすれ違い、そして「ホリちゃん」と、さらにヘタレともすれ違い、ダメダメな姿を目撃されてしまった。
もはや最後まで歩かずにゴールすることを目標に腕を振り続けていると、遅れてきた「むっちゃん」とすれ違ったが、小僧には出会わなかった。
時間的にたぶんリタイアしたのこもしれないと思うと、こちらの気持ちも凹む。
スタートから2時間が過ぎ、20㎞地点。
15㎞から20㎞地点まで35分もかかってしまったが、あと残すは1㎞ちょっと。
なんとか歩きはしなかったが、そのまま脚は回復せずに引きづりながらゴール。
記録、2時間14分ちょうど😨
みんなと合流してわかったことは、トップを走っていた師匠が、陸橋のところで立ち止まって足の爪が痛いとギブアップした小僧を見つけ、係りの人に引き渡してリタイアさせてくれたのだが、そこで立ち止まったためサポーターを巻いた脚がつり、後続の「ホリちゃん」にもヘタレにも抜かれてしまったということ。
そして調子づいたヘタレが「ホリちゃん」をも抜いてトップでゴールしたということ‼
小僧はニヤニヤしながら収容車で戻り、「むっちゃん」はマイペースでニコニコしながら帰ってきた。
オヤジの「ロイヤルサルート」は梅雨と消え、ヘタレが踏ん反り返ったことは言うまでもない。
が、いい若いもんがこんなポンコツオヤジに勝ったからってなんだというのだ😤
勝って当たり前、むしろ火をつけてもらって感謝してもらいたいくらいだ。
良い稽古をつけてもらいましたと、お礼に「ロイヤルサルートを差し出すのが心意気ってもんだろう。
一同そうだそうだとうなづきつつも、師匠をも抜いたことでもあるし、今後はヘタレをチャンピオン•チャンプと呼び讃えようではないか、ということでヘタレ改めてチャンプ、中国風に書くと張夫なんてね。
レースごのお楽しみのジャンケン大会で何も商品をGETできず、せめてものお約束の舞茸の天ぷらを食べてお疲れ様。
その日の宿の湯檜曽温泉に向かったのであった。
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