ただ、ただコケないでと願うのみ

今年はゴジラ生誕60周年、そしていよいよ全米で「GODZILLA ・ゴジラ」が公開される。

キャッチコピーは「世界が終わる、ゴジラが目覚める。」だが、今さら使い古された感のあるセリフで、なかなか世界は終わらないんだよなぁ。

さらにイラッとするのは、本家の日本での公開が7月25日という子供の夏休みに引っ掛けた遅さだ。

いったい東宝はなんで手を拱いて、原爆落とした奴らの言いなりになって核の申し子のゴジラを売り渡した挙げ句、日本人を焦らすのか

マッタクモウイミガワカンナイヨウ・・・・


まあそうは言っても、今度のゴジラは1998年の「ローランド・エメリッヒ」の最悪な、F/A-18戦闘機のハープーンミサイルで呆気無く絶命してしまう図体の大きいだけのイグアナとは違うようなのがせめてもの救いのような気がする。　

当時、あの図体のでかいだけのイグアナをゴジラだと言い張り評価していた「悪魔のあっくん」と、夜明けまで呑んだくれて議論をしていたのだからおバカ極まりない。

冷静に考えればありゃ「原子怪獣現わる」のリメイクに過ぎないのに、熱くなるオヤジたちってやっぱりゴジラ世代なんだよね


ちなみに、今度のゴジラのタイトルは「GODZILLA ・ゴジラ」と英語表記とカタカナにしたのは日本側への配慮かどうか知らないがこの英語のスペルは秀抜で、1956年に東宝がアメリカで興行を行う際に設定したもので、ゴジラをそのまま英語表記すると「Gojira」となるのを、あえて、神の「GOD」を入れ、ゴジラが神の獣・黙示録の破壊神のようなイメージを持たせ、欧米人に認識してもらうという意図があったためだと言われている。

でもね、欧米人が発音すると「ガッドジラ」とか「ガッズィーラ」になってしまうので、今回「イシロー・セリザワ」博士という意味深な役名で出演した「渡辺謙」は、頑として「ゴジラ」と発音したということだから、まあそりゃ「ラストサムライ」だわな。


さらにちなみに、ゴジラの企画はこれまでにも何度か立ち上がっては消え、頓挫したりしていたが、「スピード」とかの監督「ヤン・デ・ボン」が監督で企画が進んでいたときは、「高倉健」さんを日本から呼んでスクリーンテストまでしていたということなので、もしこの企画で完成していたら同じケンさんでも ずいぶん違ったものになっていたろう。

「高倉健」さんがゴジラに出るなんて日本では絶対無いだろうから、こちらも見てみたかったなぁ。


さらにさらにちなみに、大のゴジラファンの「ティム・バートン」は、自身の長編映画初監督作品である「ピーウィーの大冒険』で、あまりに好きすぎてゴジラとキングギドラを登場させちゃった。

しかしゴジラを無断で登場させた事で配給元のワーナー・ブラザースはゴジラの著作権を持っている東宝から訴えられてしまったというオチが付いた。

「ティム・バートン」のゴジラも見てみたいよなぁ。

東宝ももっとくだけて、いろんな監督に自由にゴジラを作らせてみたらいいのに、自分らがお子様ランチにしてゴジラを消耗させてしまったんだからさ・・・。


さてさて「GODZILLA ・ゴジラ」なのさ、期待しすぎるとガッカリ度が大きいとは言うものの、本家東宝の最後のゴジラ「ゴジラ FINAL WARS」のあまりのいい加減さ、締まりの無い終わり方に腹が立っている昭和の良い子は、待ち遠しいに決まってるさ。

ただやはり「モンスターズ/地球外生命体 Monsters 」の監督「ギャレス・エドワーズ」に未知数の不安があるのよねぇ　

それに「ゴジラ対へドラ」でゴジラに空を飛ばすという当時の良い子でさえ「ありえねぇ～😱」とぶっ飛んだ作品を作って、ゴジラの生みの親でもある「田中友幸」プロデューサーを怒らせてしまった経緯もつ「坂野 義光」が製作に名を連ねているのも気になる。

漏れ聞こえる話しではゴジラの造形は本家に近いもののようだが、だいぶ太目できっとマックのハンバーガーを食い過ぎたんだろうなんてことも言われている。

だがイグアナよりはいいと思うし、放射能熱線も吐くらしいし、ラドンかギャオスみたいな空飛ぶ怪獣とカマキラスかクモンガみたいな脚の怪獣も出てくるようなので、激しいバトルも見られるかもしれない。

それに何よりプラス要因は、「ショーシャンクの空に 」「グリーンマイル 」「マジェスティック 」「ミスト」 の「フランク・ダラボン」がシナリオで参加していることか。

しょうもない欧米人的解釈のメソメソしたドラマはいらないから、これでもかと都市を破壊し、人類が太刀打ちできない猛威を見せつけてもらいたい。

レジェンドなゴジラファンには日本国の ? 内閣総理大臣役で「 宝田明 」がカメオ出演しているのもうれしい。


善かれ悪しかれどっちにしても日本公開時には見に行くに決まっているが、もしコケたら当分日本では制作されなくなるか、やっぱり外人に作らせちゃダメだと立ち上がる監督がいるか、それも含めて興味深い。

昭和の良い子のオヤジ的には、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」の「山崎貴」監督あたりが名乗りを上げてくれると良いと思うのだけど。

あのCGのゴジラはなかなか良かったし


7月の公開まで待ちきれないから、iTunesでゴジラシリーズの持っていない作品をダウンロードしちゃった。

願わくばコケないでくれぃ

このノリは、ちょっと不安・・・・・・。


これも・・・