アサヒビールの営業の「ウエダくん」から、とても旨いという評判の、「伝説の生ビール」 ? を注ぐお店を教えてもらった。
「ホテレス」の帰りに、まるっきり娘のような「Kちん」を誘って、新橋のその店に飲みに行った。
『ビアライゼ'98』
住所→ 新橋2-3-4 ☎→ 5512-5858
ネット上では多くの人がこのお店を絶賛している。
なんでも、
ビール通の間で“伝説のビアホール”と語り継がれる、今は無き、東京・八重洲の『灘コロンビア』。この店で“ビール注ぎの名人”として多くの人を魅了した故・新井徳司氏の唯一の愛弟子、松尾光平氏が新橋で営む店が『ビアライゼ ’98』 とか、
「注ぎ方ひとつで苦味を隠して、ビール本来の長所である甘味を引き出す。ひと手間かけたビールは、“最初の一杯”で終わらず、何杯でも美味しく飲める。ビール=苦味という通念をあっさりと否定してくれる」
らしい。
その生ビールは、今ではめったに飲めない「アサヒ樽生」で、昔懐かしの旧式サーバーから二度注ぎされるのだそうな。
これは久々に期待できそうだ。
「ホテレス」でさんざん歩きまわって、お腹も空いているし咽も渇いちゃって、乾いちゃっているので、ビールを流し込むには最適なコンディションで、その店に到着。
午後4時を過ぎたが、まだ世間は明るい。
それでも、お父さんたちのパラダイス新橋は、もうすでに飲んでいる人がたくさん。
だが、幸い『ビアライゼ'98』はまだ席が空いていた。
ラッキー。
噂の旧式サーバーが鎮座ましますカウンターには、常連さんらしきお客さんが陣取り、和やかな雰囲気でビールを飲んでいる。
お店はなかなか広く、プロジェクターとスクリーンがある奥の席が喫煙席で、タバコを吸わないオヤジと「kちん」は、入り口近くのテーブル席に案内された。
小っちゃい頃から知っている「kちん」と、こうしてふたりで酒を飲める時がこようとは・・・、おぢさんはうれちい・・・・・
とはいえ、「kちん」はまだまだお子ちゃまだからビールが苦手で、他のものをというのを、“苦味を隠した”というビールを試しに飲んでみろと、2杯たのんだ。
噂の「アサヒ樽生」 飲んだ。 味わった。
たしかに泡のキメが細かく、飲みやすい。
が、「kチン」は顔をしかめて一口でパス。
フン、お子ちゃまだな。
しかし、甘味を感じるほど苦味が隠れているわけではなく、ビールとしての旨みはしっかりと主張している。
自分の生を三口で飲み干し、「kちん」の生を続けざまにゴクゴクと
3杯目は本日のビール「バスペールエール」、4杯目はバナナの香りがする「隅田川ヴァイツェン」をたのんだ。
この『ビアライゼ'98』の名物メニューのひとつに、「メンチカツ」がある。
切れば肉汁がジュワ~ッと出てくるホクホクの「メンチカツ」は、ソースもまた絶品。
ビールとの相性抜群。
てことで、5杯目はまた「アサヒ樽生」 。
だが、ここで最初の1杯飲んだとき感じたモヤモヤが、ふたたび頭をもたげた。
ビールは旨い。 旨いが、何かすっきりしない。
そうだ、爽快感だ !
最初に口にしたときに感じる、プハァ~という無条件の喜び。
鮮烈なまでの爽快感が、この生ビールにはあまり感じなかったのだ。
グラスをじ~いっと見つめて、少し傾けてみる。
グラスの中で煙のように、ビールにつられた泡が立ちのぼる。
泡のリングが、グラスにきれいに残っている。
完璧な“アサヒビール”の注ぎ方。
ワンサイズのグラスは、飲み頃サイズだし、爽快感を阻害するなにものもない。
なのに、なぜ・・・・・。
「好み」というのなら、それはオヤジの口が悪いのであって、お店のせいじゃない。
そしてさらに2杯、合計7杯の生ビールを飲んだ。
いつしか7時を過ぎ、お店はほぼ満席状態。
老若男女、みんな生ビールを注文し、嬉々として飲んでいるが、ピッチはすごくゆるいし、おかわりは遅い。
だからカウンターの中のマスターは、それほどおわれていないのが見て取れる。
けっこうダイナミックにビールを注ぎ、豪快に泡を切っている。
1日どれだけの生が出るのだろう ?
あんまり長居したら粋じゃないと気がつき、心に引っ掛かりがあるままお会計をした。
新橋から銀座まで歩いていく途中で、2軒目に入った。
焼き鳥屋さん。
今度はスーパードライ。
2杯飲んで、芋焼酎に切り替えた。
けっこういい気持ちちゃんになって店を出た。
千代田線の中で「Kちん」に別れを告げ、北千住に降り立ったが、まったく燃費の悪いオヤジは、ダメ押しで「碧夢」のカウンターにとまった。
そしてまた生ビール。
「碧夢」はサッポロだから、本日もまたキリンは1杯も飲まずじまい。
そんなにスッキリしたいのなら、モグランポへ行って自分のために最高の1杯を注げばいいのに・・・・・
でも、人様に注いでもらいたい、燃費のすごーく悪いオヤジだったのです。
けっきょくこの夜は生ビール12杯と、芋焼酎を4杯、そば焼酎を2杯、飲んでしまっまいました・・・
「Kちん」、これに懲りずに、またおぢさんとデートしてね
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