プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

< 白い巨塔(岡田准一版) >

2019年08月03日 | ドラマ。
シリアスなドラマは苦手。主人公が嫌な奴で、破滅して終わるという話はもっと苦手。
ハラハラするのもヤなんだよね……。がんばって見ました。

5夜連続の話で、3夜までは何とか見られたけど、4夜は辛かったなあ……
もう止めようと思ったが、倍速&スマホながら見で意識を分散し何とか見終えた。
5夜もそうやって見ようと思っていたが、5夜はそれほど辛くなく見られた。

今となって見れば大時代的な話。
いや、おそらく大学病院なんて、昭和30年代からみても劇的に変わることなんてないんだろう。
多分派閥争いは相変わらず活発だろうし、選挙では金が回るだろうし、権益に人は群がるだろう。
が、財前教授ほど図太く、あからさまにそれをやるということはなくなったんじゃないか。
今はちょっと間違うと情報がすぐ洩れる。もし一人がその気になれば匿名状態で
情報の拡散がある程度出来る時代だからね。

その大時代な話に、岡田准一の大げさな、大時代な演技はいい味を与えていたと思う。
田村正和があれはあれでいいのなら、岡田准一もあれはあれでいい、という段階まで来てますね。
あのわざとらしい手の動かし方なんかは、見ていてニヤニヤしてしまう。

5話はもう、滅びに向かって一直線なので却って安心して見られた。
でもお母さんがかわいそうだったなー。そこまで覚悟を見せずとも、
会いに行ってやれば良いのではないかと思った。
まあ言うたら、自分の息子が世間で大問題になっていたら、
「久しぶりやねえ。元気しとるん?」では済まないけどね。

かろうじて5話で夏帆の心情が出て来た。
たしか3話くらいまで、不思議なほど影が薄かったもんね。あれでは書かなさすぎでは。
ようやく出て来た時は、生きてたのか!と思ったくらいだよ。
心情が出て来たからといってそれが納得できるものでもなかったが。
でも出てこないよりマシ。

個々のつっこみどころは数々あれども、それをやってると終わらないわー。
最後のつっこみどころは、瀕死の重病人を非常階段を使って上り下りする屋上に
連れていくのは無理やろ、ということ。最初からストーリーはわかっていたはずだから、
そもそももう少し考えればいいんじゃないか。


でも全体的には面白かったと言えるかな。好きではないけど。
アクの強い権力闘争のドラマを見たのも久々だったし(そもそも嫌いなので見ない)、
新鮮だったという意味で。うっすら達成感。何がだ。




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