今年1月放送のドラマを今頃見る……
後半までは、いいドラマやなーと思って見ていた。
ああ、胸がすっきりするようなきれいな画や。
制作陣、ありがとう(ここは関西風アクセントで読んでください)と思っていた。
……が、終盤で崩れましたな。
それまでの星5つから3つくらいにまで転落した。
終盤までは、画の美しさに特化した、それはそれでいいドラマだと思ったんだよ。
ストーリーは静かに進む。話を暴れさせるだけが能じゃないからね。
そういうシンプルなドラマもありだと思った。
わたしが堪能していたのは画の美しさ。
よくぞこのロケ地を選んでくださった、よくぞこの構図で切り取ってくださった。
美しいものを見せられて、わたしは満足だった。
それに加えて、七之助も瑛太もいい役者だしねえ。
七之助は求められる役柄にぴったりだと思った。
上品。若冲としてあそこまでなよやかである必要はないが、それは演出の範囲内。
のめりこむ気性の表現。柔らかさ。
瑛太は、喝破のところが相当難しいのによくやってると思ったな。
喝破というのではないのか?とにかく漢文で高らかに読み上げるところ。
読み上げる?――いや、読み上げちゃいけないんだな。
瑛太は切り込むように、叩きつけるようにぶつけてきた。それが正解。
あれを普通に読み上げてはまったく活きないところ。
瑛太及び演出がエライ。
ほぼ出来事を書かずに、売茶翁を始めとする面々との交流をメインに描いたのは、
それもそれとしてあり。みんな達者な役者に見えて(若手二人はほぼ知らない
人だったが)面白かった。
通常、石橋蓮司のクセっぽいところはあまり好きじゃないけど、
このドラマでは良かった。
だがしかし。これはBLにしなければならなかった話かね?
BL扱いすることで、途端に関係性が通俗的になるんだよなあ。
お互いを認め合った、畏友の間柄ではなぜいけなかったか。
高踏的というのは昨今あまりいい意味では使われないが、言葉の最初の意味での
高踏的な関係性で何がいけなかったというのだろう。
物語の半ばの、手を握られて七之助が頬を染める、という程度の描写なら
まあ我慢できたのだが……。結末に向かって、怒涛のBL展開ですからね。
七之助を使った意味を存分に出そうとしたのかもしれないが、
別にわたしはそういった意味を求めていないのであって。
BLになった途端に冷めますわ。
動植綵絵の完成を瑛太が知らないってのが納得できないんだよなあ。
あれは多分相国寺からコロタイプ印刷のものを借り出して撮影したと思うので、
それも見せびらかしたかったのはわかる。
見せびらかすなら、むしろ若冲と瑛太が永島敏行に見せびらかす方が
まだ納得出来たのだが。
すごくいいと思っていたのに、急転直下ダメ~~になってしまったドラマ。
残念だ。あの画面作りの美しさはすごく買うのになあ。
まあいい役者たちを見せてくれたのでプラマイゼロで良しとする。
門脇麦にもうちょっと出番が欲しかったが。
この演出家は「漱石悶々」というドラマで見たことがある。
あれも画づくりがいいドラマだったな。緑をきれいに撮る演出家だ。
今回の話は評価できないが、次はいい話でお目にかかりたい。
後半までは、いいドラマやなーと思って見ていた。
ああ、胸がすっきりするようなきれいな画や。
制作陣、ありがとう(ここは関西風アクセントで読んでください)と思っていた。
……が、終盤で崩れましたな。
それまでの星5つから3つくらいにまで転落した。
終盤までは、画の美しさに特化した、それはそれでいいドラマだと思ったんだよ。
ストーリーは静かに進む。話を暴れさせるだけが能じゃないからね。
そういうシンプルなドラマもありだと思った。
わたしが堪能していたのは画の美しさ。
よくぞこのロケ地を選んでくださった、よくぞこの構図で切り取ってくださった。
美しいものを見せられて、わたしは満足だった。
それに加えて、七之助も瑛太もいい役者だしねえ。
七之助は求められる役柄にぴったりだと思った。
上品。若冲としてあそこまでなよやかである必要はないが、それは演出の範囲内。
のめりこむ気性の表現。柔らかさ。
瑛太は、喝破のところが相当難しいのによくやってると思ったな。
喝破というのではないのか?とにかく漢文で高らかに読み上げるところ。
読み上げる?――いや、読み上げちゃいけないんだな。
瑛太は切り込むように、叩きつけるようにぶつけてきた。それが正解。
あれを普通に読み上げてはまったく活きないところ。
瑛太及び演出がエライ。
ほぼ出来事を書かずに、売茶翁を始めとする面々との交流をメインに描いたのは、
それもそれとしてあり。みんな達者な役者に見えて(若手二人はほぼ知らない
人だったが)面白かった。
通常、石橋蓮司のクセっぽいところはあまり好きじゃないけど、
このドラマでは良かった。
だがしかし。これはBLにしなければならなかった話かね?
BL扱いすることで、途端に関係性が通俗的になるんだよなあ。
お互いを認め合った、畏友の間柄ではなぜいけなかったか。
高踏的というのは昨今あまりいい意味では使われないが、言葉の最初の意味での
高踏的な関係性で何がいけなかったというのだろう。
物語の半ばの、手を握られて七之助が頬を染める、という程度の描写なら
まあ我慢できたのだが……。結末に向かって、怒涛のBL展開ですからね。
七之助を使った意味を存分に出そうとしたのかもしれないが、
別にわたしはそういった意味を求めていないのであって。
BLになった途端に冷めますわ。
動植綵絵の完成を瑛太が知らないってのが納得できないんだよなあ。
あれは多分相国寺からコロタイプ印刷のものを借り出して撮影したと思うので、
それも見せびらかしたかったのはわかる。
見せびらかすなら、むしろ若冲と瑛太が永島敏行に見せびらかす方が
まだ納得出来たのだが。
すごくいいと思っていたのに、急転直下ダメ~~になってしまったドラマ。
残念だ。あの画面作りの美しさはすごく買うのになあ。
まあいい役者たちを見せてくれたのでプラマイゼロで良しとする。
門脇麦にもうちょっと出番が欲しかったが。
この演出家は「漱石悶々」というドラマで見たことがある。
あれも画づくりがいいドラマだったな。緑をきれいに撮る演出家だ。
今回の話は評価できないが、次はいい話でお目にかかりたい。
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